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大阪ミナミを中心に人気店「鉄板神社」を展開している株式会社寿幸。その勢いはとどまることを知らず、8月1日には「なんばグランド花月前店」もオープン。同じエリアに複数店舗あっても、絶えず予約が入り、「ここがダメならあっちの鉄板神社へ」というお客様が多いのは、「お客様がいる限り、いつでも店を開ける」という田中寿幸社長の想いがあるからかもしれない。飲食経験の浅かった田中氏が「席数売上、飲食店日本一」という快挙を達成し、今なお成長し続ける理由とは。

同じエリアに複数店舗あっても売上が落ちない？！

地元・福井を出て飲食の道へ進んだ田中氏。とにかく早く独立したくて飲食の道へ進んだという。「大阪の飲食店で勤務しましたが、自分で調理経験がないまま独立することに。実際に経験はできませんでしたが調理場を見て覚えて、後は我流です。飲食業界の常識や定説を知らなかったからこそ、他にはない店舗づくりができたのかもしれませんね。当社はFCはせず、たくさん出店するというよりは100年続く店にしたいと思っています。今回は店長を任せられる人材がいたこともあって、新しくオープンしました」と田中氏。せっかく同じエリアに店舗を出すなら、今までにない店にしたかったのだとか。「今までは目の前で焼いた料理を提供する、スタッフとお客様が話しながらワイワイできる店でしたが、今回の店は全室個室。鉄板神社の常連さんも、お子様連れのご家族も、高齢の方も、どんなお客様でもゆっくり食事が楽しめるようにしたんです。掘りごたつで長時間でも寛いでいただける内装に。他の店舗との差別化もできて、『ゆっくり食べるならこっち』とお客様から選んでいただけるようになって、どの店舗も売上が落ちることはありませんでした」。

飲食業界の常識に捉われず、新たなチャレンジを続ける田中社長

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