大学を中退し、2年の芸人生活を経てコールセンターに勤務したという異色の経歴を持つ代表の坂元淳氏。コールセンター時代は一アポインターからスタートし、数名のアルバイトスタッフのマネジメントから事業部全体を任されるまでになる。テレアポの会社で独立しようか考えていた時に誘われて、大学時代にホールのアルバイトをしていた時の仲間2人と一緒に「わだち」1号店をオープン。肥後橋や本町、新町などに順調に店舗展開をし、2023年7月24日に6号店となる「鳥や わだち」を堺筋本町にオープン。原価率の数字を軸に店舗運営を担う坂元氏の想いを伺った。

徹底した数字管理とKPIで確かな基盤づくり！

コールセンターに勤務していたころに数字管理やマネジメントスキルを身につけたという坂元氏。それは「わだち」の店舗に運営にも役立てているという。「売上に対する原価率、人件費、家賃などの構成を決めて、その数字が合っていなければ見直すという手法で店舗運営を進めています。数字がはっきりしているから動きやすく、みんなでの話し合いも具体的に進んでいると思います。ただ、数字至上主義とは言っても顧客満足度を疎かにすることはありません。お客様はもちろん、当社で働くスタッフたちも大切にしています。会社が長く生き残っていくためにある程度の利益は必要だし利益は最大化していきたいと思っていますが、利益ばかり追求することが企業体として正しいとは思っていません。決められた数字の中でそれぞれが最高のパフォーマンスを出すことで、利益につながる。その形を追求しているんです」と坂元氏。共同経営者の2人は根っからの料理人で、必然的に経営面は坂元氏が担うことになる。「店舗展開は、今のところ自分で思い描いていたスピード感でできています。商業施設から出店の声がかかることもあり、経営は順調かなと思います」。

芸人→コールセンター勤務から飲食店経営という異色の経歴を持つ坂元さん。

店舗データ