学生時代から一般的な会社勤めではなく、自分でできる商売を探していたというreor株式会社代表の平岡公威氏。大学卒業後は知人の飲食店オープンに携わる機会があり、飲食の道へ。25歳で独立し、1号店となる「食悦堂」を西田辺にオープン。多彩なメニューと独特の雰囲気づくりで人気店に。その後も天下茶屋や駒川中野、天王寺や梅田などに店舗を展開。2023年6月にオープンした「酒解本店」への想いを平岡氏に伺った。

人気エリアをちょっと外した、ディープな店

学生時代にさまざまな業界でアルバイトを経験し、飲食の世界へ進んだ平岡氏。20代で1号店をオープンすると、その一風変わった店づくりと旨い料理で人気店に。「1号店は100席ほどある大箱の居酒屋でしたが、天下茶屋に2号店を出すことになって立ち呑みの業態にシフトしました。いろいろなお店を見ているうちに、飾らずに飲めてお客様との距離感がおもしろそうだなと。天下茶屋は駅前こそキレイですが、少し歩くとディープな感じでそこがよかったんです」と平岡氏。立ち吞み業態は好調で、その後も店舗を展開し、2023年6月にオープンした新しい店舗が「本店」の名を冠している。1階は立ち呑みの「酒解本店」、2階は座って飲める「サカトケの上」、3階は雰囲気をガラリと変えた「the SAKATOKE」となっている。「店のデザインは私が自ら手掛けています。3階の『the SAKATOKE』は、豪華なイスを置きつつ、レトロなデザインの磨りガラスを使ったりしてキレイすぎない居心地の良さを出しています。キレイすぎる店だと疲れるし、汚すぎるのも嫌だし、キレイと汚いの間の絶妙なスキマにある店なんです」。入りやすくて立ち寄ったら、何となく居心地が良くて、何度でも行きたくなる店になっている。

サンダルで通ってもらえる店にしたい！という平岡さん

店舗データ