粉もん文化のある大阪で、東京のもんじゃ焼きの業態は果たしてうまくいくのだろうか。
もんじゃ焼きの歴史を紐解くと、お好み焼きとの意外な共通点が見えてきた。
もんじゃ焼きの原型は、安土桃山時代に茶人の千利休が作らせていた和菓子の「麩の焼き」と言われている。
麩の焼きは、小麦粉を水で溶いたものを平鍋に入れて薄く焼き、それに味噌やくるみ、砂糖などを塗ったり入れたりして丸めたもので、秋の膳の和菓子とされている。
江戸末期になると「麩の焼き」に使っていた味噌の代わりに餡を入れて巻いたものが「助惣焼き(すけそうやき)」として誕生した。
明治時代になってからは、「助惣焼き」を元に小麦粉を水で溶いたものを、東京の下町で子供たちが紙の代わりに鉄板の上で文字を書いて覚えながら食べていたという。
それを「文字焼き」と呼んでいたものの、時代が進んでいくと共に「文字焼き」が「もんじゃ焼き」と呼び方が変わっていったとされている。
そしてこのもんじゃ焼きの元祖とされる「麩の焼き」は、大阪や広島の「お好み焼き」の元祖でもあり、元を辿るとどちらも同じルーツを持っていた。
起源が同じという親近感があるにしても、長い年月をかけて別物として違う土地で独自に進化してきたもんじゃ焼きとお好み焼き。
大阪人にヒットするには、普通のもんじゃ焼きでは難しいように素人目線では思えてしまうが・・。
店舗データ
店名 | 元祖海老出汁 もんじゃのえびせん |
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住所 | 大阪府大阪市北区池田町6-6 |
電話 | 06-6867-7760 |
営業時間 | 平日16:00-24:00 土日祝12:00-24:00(L.O.フード23:00、ドリンク23:30) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 店内78席、テラス3席 計81席/43坪 |
オープン日 | 2022年11月30日 |
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