2019年G20大阪サミットの閣僚会合会場にもなった老舗宴会場「太閤園」の洋食部門で料理長を務めた肌勢英司氏。「太閤園」の閉業を機に自身の店舗オープンを目指した。エリアを絞り込んで探して見つかった物件が、かつてのお好み焼き屋の店舗。物件からどんな店づくりにするか、業態やメニュー開発の話を伺った。
「太閤園」料理長としてのウデを活かした新たなスタート!
一度は足を運んだ人も多い宴会・レストラン施設「太閤園」は、2021年に惜しまれつつ閉業。その「太閤園」で長年洋食部門の料理長を務めた肌勢氏は、そこから新たな道を切り開いた。「まずは自宅に近いエリアで物件を探して、少し小さめですが、今の物件を見つけました。以前は45年くらい続いた老舗のお好み焼き屋さんだった店舗で、鉄板があったところをカウンターにして、立ち呑み屋にしたんです。店名は長年お世話になった『太閤園』にちなんでつけました。太閤秀吉のお猿さんが酒を飲んで酔っ払っているイメージでデザインしてもらったんです」と肌勢氏。メニューはイタリア、スペイン、フランス、そして日本と多国籍の料理が並ぶ。「ベースはフランス料理ですが、特にこだわりはありません。テリーヌの仕込みをしたり、ジビエやカルパッチョ、自家製のドレッシングを作ったり。お客様が今まで食べたことのないものを食べてもらいたい、という思いだけです。お客様が『こんなの食べたことない!』と喜んでくれて、『それ450円です』なんて言える料理を提供したいですね」。