「食の阪神」と名高い阪神百貨店は、2018年にリニューアルオープンした地下１階の「スナックパーク」に続き、2021年10月、9階にレストラン７店とフードホール８店が集う『阪神大食堂』をオープン。そこに福島で人気のフレンチ『リエゾン』が名を連ねている。コース料理が基本のフレンチがどんな展開を見せるのか、株式会社The Diningの取締役である小田桐健太郎氏とシェフを務める辻裕司氏に話を伺った。

コースがお弁当に？！フードホールで味わう本格フレンチ

福島で人気のフレンチ『リエゾン』をはじめ、さまざまな業態の店舗を展開する同社。今回の阪神百貨店への出店は2018年以来となる。業態やロケーションに合わせて店舗のコンセプトを変え、人気店を生み出してきた同社。フードホールだからこそ価格にも味にもこだわったという。「一つ星の店舗など、人気があり個性的な店舗が集まる『阪神大食堂』出店へのオファーをいただきました。当店は王道なフレンチを提供していたため、カジュアルなフードホールでどんなメニューにすればお客様に来ていただけるのか、最初はかなり悩みました。フレンチは基本的にコース料理ですが、フードホールという場所では提供しにくい。そこで松花堂弁当にヒントを得て、オーク材を使ったお弁当箱のような洋風の容器を作りました。仕切りを作ってコースで提供するようなスープや前菜、メイン料理を箱詰めにした『Haco（3080円）』を開発。本格的なフレンチを、お手頃価格で楽しんでいただけるメニューにこだわりました」と小田桐氏。

『リエゾン』を盛り上げる小田桐さん（左）、シェフの岩本さん（中央）、辻さん（右）。

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