創業明治23年の歴史を持つ老舗酒屋が、酒屋の隣に角打ちをオープンしたのは昭和初期。それから平成4年まで多くのお客様に愛され、再開発の立ち退きで閉店。しかし「またお店をやりたい」というオーナーの強い思いから昭和の角打ちを現在に蘇らせた「徳田酒店」。1号店の立ち上げから店長として関わってきたマネージャー太田貴雅氏に、現在に至るまでの経緯を伺った。
老舗酒屋が手掛ける酒がメインの居酒屋
創業明治23年の歴史を持つ老舗酒屋「徳田商店」と株式会社竹茂の連携のもと「徳田酒店」が生まれる。ちなみに竹茂は創業46年になる。安くて気軽に立ち寄れる呑み処として1号店をオープン。今でこそ京橋、梅田などに12店舗を構える人気店だが、1号店オープン当初、客足はまばらだったという。「酒屋がやる店だからこそ、メインは酒。食べ物はあくまでも酒のアテと位置付けてメニューを作りました。まずはお客さんに来てもらうため、目玉となるメニューが欲しいということで考案したのが『徳田盛り』。ぶつ切りの刺身を盛って生ウニを乗せた、見た目も味も満足いただける一品です。これが口コミで広まり、お客さんに少しずつ来てもらえるように」と太田氏。しかし『徳田盛り』は原価率が高い赤字覚悟のメニュー。夏場はビールと『徳田盛り』のオーダーが多く、忙しくても原価が上がるという状況があったという。「酎ハイのメガジョッキをお得な価格で売り出したんです。700mlのジョッキに酎ハイを入れた一杯で、最初のビールの代わりにメガジョッキを注文してくれるお客さんが増えたんです。また、普通の居酒屋は17時オープンがほとんどでしたが、当店は15時スタート。どうせ仕込みをしているなら店も開けた方がお客さんが喜ぶのではないかという社長の思いで、料理は準備中の段階からオープン。仕込み中ですぐに提供できないことも多い中、できたてを食べていただけるとあって喜んでいただけました」。少しずつお客様が増え、梅田にも店舗を出店していった。
店舗データ
店名 | 徳田酒店 京橋本店(とくださけてん きょうばしほんてん) |
---|---|
住所 | 大阪府大阪市都島区東野田町2-2-2 |
アクセス | JR京橋駅から徒歩5分、OsakaMetro京橋駅から徒歩1分 |
電話 | 06-6948-6999 |
営業時間 | 15:00~21:00 |
定休日 | 12/31~1/1 |
坪数客数 | 70席 |
客単価 | 2200円 |
運営会社 | 徳田グループ 株式会社竹茂 |
関連リンク | HP |