「炭火焼とり えんや」で、高校から大学まで5年間アルバイトをしていた有限会社エンヤフードサービス取締役の山本喜道氏。一度は別の仕事に就職したものの、改めて飲食の良さに気づき、正社員として入社。自身の独立も視野に入れつつ、同社をさらに大きくしたいという想いを持つ山本氏に、2店舗同時オープンの経緯を伺った。
焼鳥屋に見えないオシャレな焼鳥屋がうらなんばに登場!
ウラなんばのど真ん中、焼鳥屋さんの跡地に店舗をオープンすることになった同社。“えんや”の既存店が3店舗も近くにあるという立地で、既存店のお客様を取り合うことなく客層を広げるための業態づくりからのスタートとなった。「今ある“えんや”とは違った楽しみ方をしてもらうために、まったく異なる業態を考えました。1階は鳥と野菜がコンセプト。アラカルトで手軽にいろいろな鳥を楽しんでもらえるお店になるようにメニュー開発に取り組みました。2階はまったく違った楽しみ方を提供したいという想いから、店名も変えて比内地鶏のコース料理のみを提供。完全予約制で特別なシーンにもご利用していただける店舗になっています」と山本氏。それぞれ明確なコンセプトを設定することで、1階と2階では客層も単価もまったく異なる店舗になる。「特に意識したのが、焼鳥屋さんによくある“鳥を焼いているところを見せる”お店にしなかったことです。他にはない見せ方やコンセプトにすることで、オリジナリティを出していければと思いました」。