『くずし割烹 こまじろ』や『くずし割烹　sake sumibi』などの人気店舗を展開する株式会社カワード・チャレンジが、6店舗目となる居酒屋『じげん』を新たに2019年5月24日オープンした。代表取締役の新井翔碩氏は長年飲食店での勤務経験を持ちながら、一度は大手広告代理店の営業に転職した経歴の持ち主。一度は飲食店を離れたからこそできた店舗作りやお店への思いなどを伺った。

「あったらいいな」を実現？！三宮に新たな居酒屋が登場！

神戸が好きになって京都から移住し、飲食店での経験を積みながら独立を目指していた新井氏。しかし一度独立すればずっとその業界しかできなくなるため、あえて全く別の業界へ転職して視野を広げてみようと思ったのだとか。「大手広告代理店の営業として3年勤務しました。売上は上位で全国でもトップの成績で表彰されたこともあります。でもやはり自分の仕事は飲食業界だと思って独立。31歳の時に1店舗目をオープンしました」と新井氏。割烹料理の店をメインに店舗展開していたが、『立呑 ZUTTO』を機に居酒屋という新業態に可能性を見出し、「三宮にあったらいいな」と思う居酒屋『じげん』をオープン。誰もが気軽に立ち寄れて、オシャレな居酒屋で女性の一人客も歓迎という三宮界隈にありそうでなかった居酒屋だ。

遊びゴコロとこだわりのメニュー、ちょっと珍しい日本酒まで！

メニュー開発から店長業務、新しい店舗の平面図まで新井氏が自ら手掛けるという。今回は遊びゴコロを取り入れて、カウンターに日本酒の瓶や釜飯を炊く釜を置いたり、カウンター席に引き出しをつけて薬味や箸置き、ショップカードなど「あったらいいな」と思うものを入れたりしている。

こだわりはもちろんメニューやドリンクも同様で、九州直送の新鮮な魚を使った『お造り盛り合わせ』（600円）や、海老やホタテ、ごまどうふなど各種天ぷら（80円～）、酒のアテも〆のごはんも充実のメニューが並ぶ。A５ランクの黒毛和牛は部位によって『にく寿司』（280円）や『冷しゃぶ』（780円）、おでんの一品にするなど、高級食材を手軽にちょっと楽しめるのが嬉しい。兵庫県の農家から産地直送の野菜や、丹波篠山のコシヒカリなどすべての食材を厳選して使用。お店に並ぶ日本酒は秋田や群馬、岐阜などあえて地元ではなく生産量の少ない他府県のものを取り揃え、ここでしか味わえないものを提供している。「季節のメニューなど常に考え続けています。ドリンクも、こんなお酒飲めたら楽しいだろうなというものをそろえるようにしています」と新井氏。果実を氷にした『追いチューハイ』（380円）も人気の一杯だ。

誰かが喜ぶお店作りを目指す

現在6店舗目をオープンした新井氏。今後もお客様に喜んでもらえる「あったらいいな」を目指していきたいという。「ここにこんなお店があったら喜ばれるだろうなという場所や業態を考えて店舗を出していくのがうちらしいのかなと思います。今働いているスタッフが50代や60代になった時に、今のような三宮の一線ではなく無理なく働けるようなお店を開くのもいいかなと思っています。誰かが喜んでくれて、それをお金にできる、お金では買えない価値を見出せるものを作っていきたいです」。

オープンから1ヵ月ほどだが、すでに三宮でも人気店になりつつある同店のこれからが楽しみだ。

※文中の価格はすべて税抜き

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