大阪・肥後橋に、日本ワインと“和”にこだわった『日本ワインと和ビストロ CICCIO(チッチョ)』が2018年6月20日にオープンした。奈良で創作料理やもつ鍋など人気店4店舗を展開している、こころやエンターテインメント株式会社が、満を持して大阪に初出店。同社代表取締役の染田義宏氏が、和と洋の調和した新たな業態に挑む。
2002年に奈良で1店舗目を創業し、今回で5店舗目となる。創業当時から大阪での出店を望んでいたという染田氏は、現在の店舗を一目見て気に入ったのだそう。店舗は肥後橋駅からすぐの場所にあり、2階建て長屋風の建物。大き過ぎない一軒家風の店舗に、周辺の人との交流が自身の地元でもある奈良と通じるところがあり、この場所での大阪出店を決意。初めて洋風を取り入れた業態に挑戦する。物件を選んでから、どんな業態にするかを検討。肉を扱っていこうと決めたが、それだけでは物足りないと悩んでいた時に日本ワインの試飲会に行ったことが大きなきっかけになったという。「それまで知らなかった日本ワインの美味しさに気づかされました。ワイナリーの人とも直接話して、その味やワインにかける思いを知り、これをもっと日本に広めていきたいと思ったんです」と染田氏。
日本ワインは日本国内で栽培された葡萄を使用し、和食との相性も抜群で、日本人の口にも合うワインだ。数万本単位で生産されているワールドワインと違い、生産数が少ないのも日本ワインの特徴。そんな日本ワインを日本酒、焼酎に次ぐ国酒として定義づけられるように、微力ながら尽力していきたいという思いから、日本ワインを多く扱っている同店。日本ワインに和ビストロを合わせたのも、染田氏の“和”へのこだわりがあったからだ。「当店では、新しい要素の中にも安心感があるような、居心地の良さを取り入れています。ワインという洋風の酒を扱っていても日本ワインがたくさんあったり、洋風のメニューだけど下味は和風だったり、和と洋をうまくコラボさせています」。そんな同店のメニューは、「クリームチーズと奈良漬けのカナッペ」(480円)や「出汁巻き卵 ポルチーニソース」(580円)など、和を取り入れた洋風メニューが並んでいる。
同店イチオシの「熟成赤城炭火焼」(100g1480円~)は、群馬県赤城山麗の大自然で育てられた和牛を30日間熟成し、炭火で焼いたこだわりの逸品。旨味が凝縮された炭火焼は、ぜひお試しいただきたい。
ワインリストには国内のワインはもちろん、ワールドワインもずらり。その数50種類以上という豊富な品揃えだ。特にお得なのが、表面張力ギリギリまで注いだ「なみなみワイン」(540円)。価格を抑えたワールドワインをグラスで提供しているのは、敷居の高い店にしたくないからだとか。“和”にこだわりながらも気軽にお酒と食事が楽しめる店、それが同店の大きな魅力のひとつとなっている。
7月12日からスタートしたランチタイムには、周辺オフィスからのビジネスパーソンが多く訪れる。人通りの少ないエリアだからこそ、ランチから知ってもらって夜の来店へとつなげていきたいところだ。今後も奈良・大阪で既存店のブラッシュアップもしながらしっかりと土台を作り、全国展開を目指している。エリアごとに食材や味付けの好みに違いがあるからこそ、どう変わっていくのかが楽しみだという。国内の主要都市での出店、そして将来的には海外進出の可能性も秘めた同社のチャレンジは、まだ始まったばかりだ。
※文中の価格はすべて税別。
店舗データ
店名 | 日本ワインと和ビストロ CICCIO(にほんわいんとわびすとろ ちっちょ) |
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住所 | 大阪府大阪市西区江戸堀1-16-31 |
アクセス | Osaka Metro四つ橋線 肥後橋駅から徒歩2分 |
電話 | 06-6479-1929 |
営業時間 | ランチ【月~金】11:30~14:00、ディナー17:00~24:00(LO23:00) |
定休日 | 日 |
坪数客数 | 29坪 44席 |
客単価 | 4000円 |
運営会社 | こころやエンターテインメント株式会社 |
オープン日 | 2018年6月20日 |
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