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コラム

コロナ禍でかわった梅田地下街のプレイヤー


歴史ある店が突然閉店!

 7月1日(木)大阪・梅田の地下街「ホワイティうめだ」に「やきにく萬野」がオープンしました。萬野が開店した場所に以前あったのは「とんかつ豚晴(とんはる)」。1963年(昭和38年)のホワイティうめだの開業時に1号店をオープンした梅田を拠点に生活する人であれば誰もが知るトンカツ専門店です。この歴史ある店が2020年8月18日に突然閉店。しかもなんばウォーク店と洋食の天王寺MiO店の3店同時でした。シャッターに貼られた“お客様にお知らせ”には、想像していたことではありましたが「この度 新型コロナの影響により豚晴グループ全店の営業を終了することになりました」の言葉が。

▲7月1日にオープンした「やきにく萬野」。系列の焼肉店がほかに8店あり、それぞれが違った個性をもつ。こちらはルクア大阪B2の店に近い。

▲7月1日にオープンした「やきにく萬野」。系列の焼肉店がほかに8店あり、それぞれが違った個性をもつ。こちらはルクア大阪B2の店に近い。




「ホワイティうめだ」でさえも退店が続出!

 うめだ阪急や阪神梅田本店の建て替えやグランフロントの誕生、ヨドバシ梅田増床などにより、ここ数年の梅田エリアは続々と飲食店が増え、入れ替わったりもしました。ホワイティうめだは「NOMOKA」という新エリアを作ったものの、特に阪急大阪梅田駅に近いノースモールエリアには歴史ある店が多く、新しい店ができても同じ経営者が看板を変えた新業態でなかなか入れ替わりがありませんでした。
ところが昨年から今年にかけて閉退店が続出。やきにく萬野は飲食店だけでなく、先に精肉店をオープン。萬野の2店以外にも2020年12月24日に「堂山食堂」、2021年に入ってからも2月20日に「串かつだるま」、2月26日に「すし酒場 さしす」がオープン。テイクアウトグルメでは「クックデリ御膳」が6月1日に開業し、この後も「ミスタードーナツ」のオープンが控えています。
 また、ホワイティに直結する富国生命ビルの地下にも「サワダ飯店」が2021年1月12日、「ステーキ&グリル ロマン亭 」が1月26日にできています。

▲阪急東通り商店街エリアに3店、大阪駅前ビルに1店ある「堂山食堂」は、ポテサラが入ったハムカツなど個性的なメニューが人気。

▲阪急東通り商店街エリアに3店、大阪駅前ビルに1店ある「堂山食堂」は、ポテサラが入ったハムカツなど個性的なメニューが人気。



▲フォトジェニックなメニューがそろいSNSで話題になった「すし酒場 さしす」は、大阪駅前ビルに2店舗あり、この店を含め連日行列人気。

▲フォトジェニックなメニューがそろいSNSで話題になった「すし酒場 さしす」は、大阪駅前ビルに2店舗あり、この店を含め連日行列人気。




体力ある人気店や話題店が出店!

 この飲食に逆風ななか新規出店するだけあり、「すし酒場 さしす」や「堂山食堂」はコロナ禍で若者を中心に人気を集めているし、「串かつだるま」や「ステーキ&グリル ロマン亭」、「サワダ飯店」は景気が回復し観光客が戻ればすればすぐに注目を集めそう。
 創業57年の歴史ある店がなくなってしまうのは、確かにさびしい限りですが、飲食トレンドの波がやって来てホワイティうめだが進化しているとも考えられます。
 最初に名前を出させてもらった「やきにく萬野」も、“ひとり焼肉”と“個人ごとの盛り合わせ”という今の時代だからこそ生まれた新スタイルの焼肉。コロナ禍をマイナスではなくプラスに変えて人気を得ていく飲食店が、これからの地下街のプレイヤーとして増えていきそうな気がします。

▲「やきにく萬野」のカウンター席には1人用ロースターを設置される。ソーシャルディスタンス時代にマッチした焼肉スタイル。

▲「やきにく萬野」のカウンター席には1人用ロースターを設置される。ソーシャルディスタンス時代にマッチした焼肉スタイル。



▲「やきにく萬野」のもう一つの大きな特徴が、一切れずつ一人一皿ごとで用意されるメニュー。写真の「究極の1切れ×9種の贅沢な盛り合わせ」3,000円。

▲「やきにく萬野」のもう一つの大きな特徴が、一切れずつ一人一皿ごとで用意されるメニュー。写真の「究極の1切れ×9種の贅沢な盛り合わせ」3,000円。



(取材=フードスタジアム関西 マーケティングディレクター・髙田 強)

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