虎視眈々と次のブレイクを狙う焼き芋をアレンジしたスイーツ
4月16日、OsakaMetro四ツ橋駅近くの四つ橋筋沿いにオープンした「高級芋菓子 しみず 大阪新町店」。こちらで味わえるのが、“焼き芋スイーツ”。
“サツマイモを使ったスイーツ”の店と思われがちなのですが、こだわりのポイントは“焼き芋”です。手みやげでも人気のスイートポテトのほか、パフェ、プリン、ブリュレ、大学芋、ラテなど多彩なスイーツをそろえますが、ほとんどがいったん焼き芋にした紅はるかや安納芋などを材料に作られています。
時間をかけて知名度を上げてきた
この大阪新町店は3号店。4月20日には、4号店にあたる二子玉川店もオープンしています。コロナ禍の積極出店の理由は、ズバリ人気があるから。食物繊維が豊富で美容にも良いとされることや天然由来の甘さ、さらにビジュアルの良さも手伝って、2018年4月オープンの福島の1号店はたくさん女性ファンが連日訪れています。また、百貨店や商業施設の催事などにも積極的に参加。徐々に知名度を上げてきました。
関西で、そのトップを走っているのが2015年12月に創業した「蜜香屋(ミッコウヤ) 中崎町本店」。土壌作りのプロである店主が種子島の提携農家と土からこだわリ育てた芋の焼き芋を販売する店としてスタート。多彩な品種の焼き芋のほか、芋チップや大学芋、サンデー、ぜんざいなどが味わえます。また、2020年8月19日、梅田のエストにオープンした「蜜香屋BATATAS(ミッコウヤバタータス)」には、焼き芋をふんだんに使ったプリンアラモードの「プリン・アイランド」のほか、箕面ビールに特注した芋のビール「バタータススタウト」までラインアップ。
ほくほく系からねっとり系に芋が進化
焼き芋ブームの根底にあるのは、芋の進化。これまで、関西地方ではなると金時に代表されるほくほく系のいもがスタンダードでしたが、そこに安納芋や紅はるかなどの糖度が高いねっとり系芋が普及してきたからなんです。
いまやスーパーなどでもよく見かけるようになったこの紅はるかですが2010年3月に品種登録された新参者。最近、名前をよく見かけるシルクスイートも2012年から種苗の販売が開始されたということなので、普及し始めて10年も経っていないのです。
糖度の高いねっとり系芋をさらに甘くするには焼き芋
紅はるかやシルクスイートなどの芋を甘くする大きな要素が「熟成」と「加熱」です。そのため、収穫後すぐに出荷するのではなく、いい土壌で育てた芋を農家がまずは貯蔵。貯蔵すると芋のデンプンが糖に変わり甘さが増すのですが、温度13~16℃、湿度90~95%など、よりよい状態が重要です。品種により変わりますが通常は1~3ヶ月ほど貯蔵し熟成させることが多いとか。
この熟成させた芋を加熱するとさらに甘くなります。そのため、どの店もいったん焼き芋として調理。Wで糖度の増した焼き芋を、1種ではなく多い時には8種もラインアップ。好みの芋の焼き芋がイートインやテイクアウトで楽しめるようになっています。
芋の自然な甘さを生かしたスイーツの世界ははじまったばかり
スタートしたばかりで、まだまだ未知数のこの世界。先行する2店以外にも、2020年12月1日、堺筋本町にオープンした「あかがね焼き芋 la corde(ラ コルデ)」や2021年4月5日、南森町にオープンした「御芋屋 きいろと紫」など、大阪市内だけでこのジャンルにいくつかの店が参戦。
シーズン本番の秋冬に向けてさらに増えていきそうな気配です。
●高級芋菓子 しみず(imogashi_shimizu)
https://www.instagram.com/imogashi_shimizu/
●蜜香屋(mikkouya)
https://www.instagram.com/mikkouya/
●あかがね焼き芋 la corde(lacorde_yakiimo)
https://www.instagram.com/lacorde_yakiimo/?hl=ja
●御芋屋 きいろと紫(kiiroto.murasaki)
https://www.instagram.com/kiiroto.murasaki/
4月16日、OsakaMetro四ツ橋駅近くの四つ橋筋沿いにオープンした「高級芋菓子 しみず 大阪新町店」。こちらで味わえるのが、“焼き芋スイーツ”。
“サツマイモを使ったスイーツ”の店と思われがちなのですが、こだわりのポイントは“焼き芋”です。手みやげでも人気のスイートポテトのほか、パフェ、プリン、ブリュレ、大学芋、ラテなど多彩なスイーツをそろえますが、ほとんどがいったん焼き芋にした紅はるかや安納芋などを材料に作られています。
時間をかけて知名度を上げてきた
この大阪新町店は3号店。4月20日には、4号店にあたる二子玉川店もオープンしています。コロナ禍の積極出店の理由は、ズバリ人気があるから。食物繊維が豊富で美容にも良いとされることや天然由来の甘さ、さらにビジュアルの良さも手伝って、2018年4月オープンの福島の1号店はたくさん女性ファンが連日訪れています。また、百貨店や商業施設の催事などにも積極的に参加。徐々に知名度を上げてきました。
関西で、そのトップを走っているのが2015年12月に創業した「蜜香屋(ミッコウヤ) 中崎町本店」。土壌作りのプロである店主が種子島の提携農家と土からこだわリ育てた芋の焼き芋を販売する店としてスタート。多彩な品種の焼き芋のほか、芋チップや大学芋、サンデー、ぜんざいなどが味わえます。また、2020年8月19日、梅田のエストにオープンした「蜜香屋BATATAS(ミッコウヤバタータス)」には、焼き芋をふんだんに使ったプリンアラモードの「プリン・アイランド」のほか、箕面ビールに特注した芋のビール「バタータススタウト」までラインアップ。
ほくほく系からねっとり系に芋が進化
焼き芋ブームの根底にあるのは、芋の進化。これまで、関西地方ではなると金時に代表されるほくほく系のいもがスタンダードでしたが、そこに安納芋や紅はるかなどの糖度が高いねっとり系芋が普及してきたからなんです。
いまやスーパーなどでもよく見かけるようになったこの紅はるかですが2010年3月に品種登録された新参者。最近、名前をよく見かけるシルクスイートも2012年から種苗の販売が開始されたということなので、普及し始めて10年も経っていないのです。
糖度の高いねっとり系芋をさらに甘くするには焼き芋
紅はるかやシルクスイートなどの芋を甘くする大きな要素が「熟成」と「加熱」です。そのため、収穫後すぐに出荷するのではなく、いい土壌で育てた芋を農家がまずは貯蔵。貯蔵すると芋のデンプンが糖に変わり甘さが増すのですが、温度13~16℃、湿度90~95%など、よりよい状態が重要です。品種により変わりますが通常は1~3ヶ月ほど貯蔵し熟成させることが多いとか。
この熟成させた芋を加熱するとさらに甘くなります。そのため、どの店もいったん焼き芋として調理。Wで糖度の増した焼き芋を、1種ではなく多い時には8種もラインアップ。好みの芋の焼き芋がイートインやテイクアウトで楽しめるようになっています。
芋の自然な甘さを生かしたスイーツの世界ははじまったばかり
スタートしたばかりで、まだまだ未知数のこの世界。先行する2店以外にも、2020年12月1日、堺筋本町にオープンした「あかがね焼き芋 la corde(ラ コルデ)」や2021年4月5日、南森町にオープンした「御芋屋 きいろと紫」など、大阪市内だけでこのジャンルにいくつかの店が参戦。
シーズン本番の秋冬に向けてさらに増えていきそうな気配です。
●高級芋菓子 しみず(imogashi_shimizu)
https://www.instagram.com/imogashi_shimizu/
●蜜香屋(mikkouya)
https://www.instagram.com/mikkouya/
●あかがね焼き芋 la corde(lacorde_yakiimo)
https://www.instagram.com/lacorde_yakiimo/?hl=ja
●御芋屋 きいろと紫(kiiroto.murasaki)
https://www.instagram.com/kiiroto.murasaki/