梅田エリアに足りなかった飲食街を作った！

　同時にオープンした2つの商業施設でも、コンセプトや店舗ラインアップが際立ったのがイノゲート大阪の「バルチカ03」。開発は「ルクア大阪」や「天王寺ミオ」を運営するJR西日本SC開発株式会社が担い、運営は同社の子会社であるJR西日本大阪開発株式会社が担当する。

「バルチカ03」があるのはイノゲートビルの2～5階

　約6500平米に50の飲食店をそろえている。「バルチカ03」はその名の通り、ルクア大阪B2の「バルチカ」の関連施設。「バルチカ03」と「バルチカ」は、「違う層をターゲットとしている」というのは、両施設のリーシングを担当したJR西日本SC開発株式会社 カンパニー統括本部部長 兼 開発戦略部長 兼 コンサルティング部担部長 兼 事業企画部長 舟本恵さん。“はしご酒を楽しむ女性”をメインターゲットとして店をセレクトし、ヒットしたのがバルチカ。今回の「バルチカ03」のメインターゲットは“梅田で働く男性サラリーマン”とした。「なんでもある梅田」に足りないものを調査して出てきた答えが、おっさんのための店だったそうで、“03”も“おっさん”にかけている。

　スタートから約3年かけたという店のセレクトにはwebアンケートを実施し、「自身の行きたい飲食店さえあればどこまでも行いきますよ」という人たちを抽出してインタビューを重ね、「そのなかで、どこまででも行くよという飲食店は、どういう飲食店なのかを調査したところ10数個の琴線（動機）が明らかになった。それを実際に提供されている店にこちらから声をかけさせていただいた」と舟本さん。 　それをフロアごとにカテゴライズし、ラインアップしている。

店舗データ