20歳で飲食業界の経歴をスタート。店長、マネージャー、役員まで務めた会社から独立し、寿司と天ぷら『ニューツルマツ』をオープン。心斎橋PARCOへの出店が3号店となる。コロナ禍での商業施設への出店はスタッフの反対もあったという。3号店オープンへの思いを、株式会社NFIネクストファクトリーイノベーションの中谷俊文氏に伺った。
準備期間4ヵ月?!急きょ決まった心斎橋ネオン食堂街への出店
2020年3月に新業態となる『ニューツルマツ』1号店をオープンし、同年11月には2号店をオープン。たちまち人気店への仲間入りを果たした。そして2号店の開店準備をしている時に心斎橋PARCOへの出店の話があったのだとか。2号店の準備との兼ね合いもあったが、何よりもコロナ禍での出店ということもあり、スタッフからの反対の声も多かったという。「僕はもともと商業施設に出店したいという思いがあったので、すぐにやると返事をしたんです。スタッフからいろんな意見もあって、その時に僕の思いを伝えたら『やりましょう』と言ってくれて。たった4ヵ月という準備期間でしたが、何とか出店までたどりつきました」と中谷氏。現在は時短での営業だが、ランチと並行しながら昼呑みに特化しているという。
接客機会が減った分は、商品力でアピール!
3号店では全テーブルにセルフオーダーシステムを導入。接触を減らしたシステムはコスト削減にもなったが、接客の機会も減り、一長一短だという。「QRコードを各テーブルに置き、お客さんが自分のスマホからオーダーできる仕組みを導入しました。非接触でコロナ禍の今のご時世には合っているかもしれませんが、接客の機会が減ったので、それを補う意味でも商品でアピールできるように盛り付けなども工夫しています」という中谷氏の言葉通り、同店の人気メニューは器からあふれんばかりの刺身盛りの『目利きの魚屋箱盛り』や、いくらをトッピングした『出汁巻き卵』など味も見た目も楽しめる一品。また、2号店からメニュー化された『ボンベイサワー』は、同店のオリジナルレモンサワー。ジンベースで爽やかな口当たりが、天ぷらなどの揚げ物との相性がバツグンなのだそう。SNSでの集客にも力を入れているという。「来店していただけるお客さんのほとんどがインスタから。3号店のインスタは僕が毎日更新していますが、スタッフにも少しずつ任せています。どうすれば美味しそうと思ってもらえるのか、写真は重視しています。お金もかからないし、直接お客さんへ訴求できるツールだから利用しない手はないですね」。
商業施設への出店を足がかりに、今後の事業拡大を狙う。
今はミナミを中心に出店している同社だが、今後はさらに広い事業展開も視野に入れているという。「今は半年に1件の出店ペースだから、これをキープしていきたいですね。梅田に出店した後は東京も考えています。ゆくゆくは『ツルマツ』というモデルをパッケージングしてFC展開もできればと思っています。事業展開を考えると商業施設への出店は必須だと思っていました。だからこそ今回の話を即受けたんです。これからはスタッフの教育や企業理念の共有など、社内の環境も整えて、事業拡大を目指していきたいと思っています」中谷氏の思い描く今後の展開に期待が高まる。
※文中の価格はすべて税込み
店舗データ
店名 | 地下酒場スタンド ニューツルマツ 心斎橋パルコ店(ちかさかばすたんど にゅーつるまつ しんさいばしぱるこてん) |
---|---|
住所 | 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1丁目8-3 |
アクセス | OsakaMetro心斎橋駅から徒歩2分 |
電話 | 06-6563-7740 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
坪数客数 | 13坪 40席 |
客単価 | 3500円 |
運営会社 | 株式会社NFIネクストファクトリーイノベーション |
オープン日 | 2021年3月18日 |
関連リンク | HP |