ウェブサイトや映像制作、ブライダル事業から飲食店のプロデュース、ブランディング、コンサルティングなどを幅広く行うディーライブ株式会社が、8店舗目となる『あわくれ。』を2019年8月23日にオープンした。代表取締役の伊藤浅己氏はサラリーマンから起業し、デザインやHP制作などを行いながら飲食店プロデュースも手掛けるようになったという。得意のデザインやマーケティング力を活かしたお店作りのコンセプトや今後の目標などを伺った。
そのエリアにない店舗を作って街全体を盛り上げたい!
もともとは飲食店とは無縁で、化学系の企業で研究や分析などを行っていた伊藤氏。東京でITの派遣社員をしながらデザインチームを結成し、大手企業との取引も増え、順調に業績を伸ばしていったという。「そのころ、大阪の友人が音楽を聞きながら食事をするライブレストランを立ち上げてデザインを請け負うことになり、東京と大阪を行き来するようになりました。最初はデザインやブランディングだけでしたが、運営にも関わってほしいと言われて、それをきっかけに飲食業に少しずつ携わるようになりました」と伊藤氏。
梅田の人気エリアお初天神裏参道(通称:ウラサン)ではすでに『鉄燻CHOI』を3階に出店しており、今回の『あわくれ。』はウラサンでは2店舗目となる。「立ち呑みという業態を選んだのは、店舗のスペースも理由のひとつですが、このエリアにない“ハブ店舗”を作ろうと思ったからです。ウラサンは人気店ばかり集まっているため、気軽に立ち寄ることのできるお店がありませんでした。そこで、待ち時間や次のお店へ行くまでのつなぎのような役割の立ち呑み屋をやってみようと思ったんです」。同社の飲食店のコンセプトは、そのエリアにないものを作ること。今回の出店で大阪8店舗目となるが、その業態はすべて異なっている。オープン時のパワーはかかるが、得意のデザイン力も活かして、エリアの活性化や街づくりにも役立ちたいという思いがあるのだとか。
手軽な「泡」と一皿フードが使い勝手の秘訣。
ドリンクは「泡」に特化している同店。クラフトビールは『ジャズベリー』や『アフターダーク』などはスモールサイズ450円で、手ごろな価格で楽しめる。その他にも『ゴロゴロレモンサワー』(380円)やグラスのシャンパン(680円)も人気のドリンク。今トレンドのご当地サイダーを取り入れるなど、今後はお酒を飲まない人向けのノンアルコールの「泡」にも力を入れていきたいという。フードではフライ物やどて串などドリンク同様に手ごろな価格で提供。少し和のテイストがプラスされた、ちょい呑みにちょうどいい一皿がそろっている。ビールを一杯だけ、待ち合わせまでの空き時間などに使いやすいお店だ。
ウラサンをもっと楽しんでもらえるお店に。
ウラサンの楽しさに合わせたスタイルで作られた同店。お店自体は狭いが、その狭さが逆にスタッフやお客様同士の距離を近づけ、おもしろさにつながっているという伊藤氏。「リピーターのお客様も増えてきて、はしご酒や飲み歩きなどで楽しんでもらえています。この通りのお店をつなげる“ハブ店舗”として誰もが立ち寄りやすいお店に、さらにこのウラサンをもっと盛り上げていけるお店を目指しています」。今後は大阪でさらに店舗展開をしていきたいという。そのエリアにない新たな業態への挑戦に注目したい。
※文中の価格はすべて税抜き
店舗データ
店名 | あわくれ。 |
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住所 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-9-17 |
アクセス | OsakaMetro東梅田駅から徒歩約2分 |
電話 | 06-6313-2550 |
営業時間 | 【日~木】17:00~24:00(フードL.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)、【金・土・祝前日】17:00~翌1:00(フードL.O.24:00、ドリンクL.O.翌0:30) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 6.7坪、20席 |
客単価 | 1500円 |
運営会社 | ディーライブ株式会社 |
オープン日 | 2019年8月23日 |
関連リンク | HP |