2018年4月5日、大阪・キタの堂島に強炭酸のチューハイと料理を楽しめる『梅田チューハイ35』がオープンした。運営会社は、堂山の『南の島酒場 てりとりー』や『梅田日本酒バル エビス』などの繁盛店を経営する株式会社てりとりーで、同店が8店舗目となる。
同社代表取締役の福本浩幸氏は、もともと「タ力ラcanチューハイ」などで知られる宝酒造株式会社の出身。飲食店への営業をしていた時代に温めていた「チューハイを前面に打ち出したお店を」というアイデアを形にしたのが同店だ。「スタンディングでチューハイを飲める店は既にあったので、ゆっくり座りながらチューハイを味ってもらえる店を作りたかったんです。」と語る福本氏。20代~30代の男性をメインターゲットにし、缶チューハイのマーケットの動きも研究し、トレンドを反映した店作りを行なった。
同店で使用する焼酎は、11種類の貯蔵原酒を13%使った宝酒造のロングセラー「純」の35度。甲類焼酎ならではのスッキリとした味わいはもちろん、貯蔵原酒の風味も楽しめるのが特徴だ。そして福本氏がこだわったのは、「チューハイ」のもともとの意味である「焼酎のソーダ割」の魅力をより多くの人に知ってもらうこと。そのため、炭酸水には専用サーバー「純スペシャル」の超強炭酸水を使用し、チューハイをより美味しく味わえるために考案された専用グラスに注いで提供される。
まずは、シンプルな「THE チューハイ」350円から試してほしい。喉を刺激する強炭酸は、特に夏の暑さを和らげてくれる一服の清涼剤といった趣。そして、貯蔵原酒を使った「純」ならではの風味もしっかり感じられる一杯だ。「THE チューハイ」をベースに、レモンやライム、シークワァーサーといった柑橘類をアクセントにしたチューハイ490円は、季節問わず人気が出そうなメニュー。梅田に店を構える同店らしく、梅を使った甘じょっぱい「梅田チューハイ」490円も、一度はオーダーしてほしい。
また同店では、アサヒビールの人気チューハイ「樽ハイ倶楽部 プレーン」(ウォッカベース)と、ゴーヤ、パイン、マンゴー、ドラゴンフルーツといった色鮮やかな南国フルーツを掛け合わせたフルーツ系のチューハイ590円も用意。沖縄と縁の深い同社らしいラインナップは、女性客に選ばれそうだ。
「チューハイの良いところは、プレーンの状態から色々と足し算や掛け算ができること。遊びができることだと思います。当店の場合は、味の良さはもちろんですが、色の良さも魅力で『インスタ映え』するメニューに仕上がっています。」(福本氏)
料理メニューは、「チューハイに合う料理を」というコンセプトのもと選ばれた、「純35度仕込み!鶏モモ肉の唐揚げ」590円~など揚げ物や焼物が中心。揚げ物には、独自の物理的な水分子コントロール技術で「揚げる・焼く・蒸す」という異なる調理機能を同時に実現した、エバートロン社の調理器「Dr.Fry」を使用。カリッとした歯ざわりとジューシーな食感に加え、ヘルシーなメニューを提供できるのが特徴だ。そして、何より口の中に残った油を強炭酸のチューハイが流してくれるから、食事もどんどん進む。
目の前に北新地があることから、2軒目として選ばれることの多い同店。今後は、PDCAを回しながら、2軒目はもちろん、1軒目にも選ばれるように店作りを行なっていきたいと考える福本氏。これからチューハイの需要が高まる夏がやってくる。「ビール以外の選択肢として、同店のチューハイを求める人が多くなるのでは」と感じた取材だった。
店舗データ
店名 | 梅田チューハイ35(うめだちゅーはいさんじゅうご) |
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住所 | 大阪府大阪市北区堂島2-1-36 クニタビル1F |
アクセス | JR東西線北新地駅から徒歩5分、京阪中之島線渡辺橋駅5番出口から徒歩3分、阪急梅田駅から徒歩8分、JR大阪駅から徒歩10分 |
電話 | 06-6348-8834 |
営業時間 | 17:30~24:00 |
定休日 | なし |
坪数客数 | 28席 |
客単価 | 2000円~2500円 |
運営会社 | 株式会社てりとりー |
オープン日 | 2018年4月5日 |
関連リンク | 株式会社てりとりー公式HP |