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コラム

オープンエアが功を奏するのか今年のビアガーデン!


翻弄された2020年のビアガーデン

翻弄された2020年のビアガーデン     ▲こういった風景を見ることはできるのだろうか

 編集部で把握していた2019年に関西圏で開催されたビアガーデンは48ヵ所。コロナ禍の2020年はどうだったのか?といえば、意外にも48ヵ所中、39ヵ所は開催されていました。「髙島屋大阪店」や「うめだ阪急」、「サントリー屋上ビアガーデン」など、ランドマーク的なビアガーデンが中止となったため、かなりの施設が中止したように思っていましたが、実は実施されていました。

 ビアガーデンは、人の動きが活発になるGWから5月下旬ごろにかけてスタート。梅雨までに試運転がてらひと稼ぎし、7月後半から10月上旬まで開催するのが理想形です。

 ところが、本来スタートしたいタイミングで第1波が来て遅れ、なんとか7月にスタートしたところ、ちょうど第2波が来てしまうという残念な結果に。本来は4〜5ヶ月やりたかったところが、実質1ヵ月半から2カ月で終えることになってしまったスポットが多いと聞きます。
 
 普段は稼働していない厨房機器をビアガーデンで使うというところやリースでまかなっているところも多く、期間が短くなったことで初期費用が重荷に。さらに、2020年は、それまでのビュッフェスタイルをやめて、オーダースタイルに切り替えたビアガーデンも多かった。
ビュッフェスタイルは、好みの物を好きなだけ自分で選んで食べられるという利用客のメリットなのですが、同時にセルフ化することでホールスタッフを減らせるというビアガーデン側の大きなメリットもあります。今やどの業界もコストの大きなウェイト占めているのが人件費。上手くシフトを組み儲かったという小回りの利く小規模なビアガーデンもあったようですが、大規模なビアガーデンほど苦戦したとのウワサです。


2021年のビアガーデンの傾向は?

▲トングを使って自分でとるスタイルは減っていきそう     ▲トングを使って自分でとるスタイルは減っていきそう

 この原稿を書いている3月下旬現在、いくつかのビアガーデンに問い合わせてみましたが、「現時点では、決まっていません」という答えがほとんど。とはいえ、ビアガーデンは、第4波次第なところがありますが、席間を広げれば“3密”のかなりの要素を回避できるというメリットがあるので、人気スポットになる可能性を秘めています。

 各ビアガーデンがどのような答えを出すのか、追いかけてみたいと思います。


▲ここまでの密な状況はなくなりそうです     ▲ここまでの密な状況はなくなりそうです

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