2020年に立ち飲み屋「ニュークレヤ」をオープン。豚料理をメインにした業態で2025年には直営店7店舗・FC4店舗まで拡大し、さらに成長し続けている株式会社Baybridge。2025年5月9日には「とんかつしゃぶしゃぶ新」をオープンさせた。とんかつ人気の火付け役とも言われる代表取締役の呉屋良介氏の想いや、今後の展望などについて話を伺った。

“豚のなんこつ好き”から、“とんかつ人気のパイオニア”に！

呉屋氏が飲食の道を歩み始めたのは19歳の時。居酒屋で飲食業界のスタートを切った。そのころから独立を考えていたが、当時プライベートで通っていた飲食店からオファーを受け、大手飲食店に入社。独立制度のある大手企業だったが、4店舗の統括を経験した後、独立の道を選んだという。「その企業は5店舗出店した時点で分社化して独立できる制度がありましたが、自分の店を持ちたくて独立。30歳の時に立ち呑み屋『ニュークレヤ』をオープンしました。2店舗目の『ニューベイブ』を出店する時、僕の大好きな旨くて仕入れの安い豚のなんこつを軸にした居酒屋をしたかったのですが、どうせならランチもやろうと思った時に、昼も夜も共通するメニューとして、とんかつに行きついたんです」と呉屋氏。昼はとんかつ、夜は豚のなんこつを使ったショートコースなどを提供。もともと美味しいとんかつ屋さんはあったが、注目度は高くない中、呉屋氏は関西では珍しい厚切りのとんかつに目をつけた。「東京でリサーチをしたら、大阪と違って低温でじっくり熱を通すとんかつが主流でした。サクッとした衣と分厚いのにやわらかい肉が旨くて、『これだ』と思ったんです。オリジナルの器も注目ポイントで、広告は一切しなかったのですが、インフルエンサーの方が食べに来てくれたりして、人気が出ましたね」。競合店が出てきたり、もともとあった旨い店が再認識されるようになったり、とんかつへの注目度を高くした存在となった。

「豚の美味しさをもっと知ってほしい」という呉屋さん

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