おっさんのハートをわしづかみにするバラエティ豊かな店がズラリ!
バラエティ豊かにそろえながら、50の店が業態や専門性でほとんどかぶりがないのが見事としかいいようがない。人気店しかいないと言っていい飲食商業施設だと思う。せっかくなので注目店をピックアップ。
肥後橋の人気立ち飲み「ヒロカワテーラー」
名物店主のヒロカワ・ケンさんが取り仕切る肥後橋と本町の間にあるコの字カウンターのお店は、18:00前に満員ということもしばしば。
注目は、昭和初期のビアサーバーを再現した「スイングカラン」で注ぐビールの提供。大阪でも数店でしか飲めないスッキリとした一度注ぎのビールが味わえる。
連日満員の人気立ち飲み「カクウチ ちょこっと」の新展開「おでんと、アジフライ」
四ツ橋筋沿いの肥後橋で連日満員になる人気立ち飲み「カクウチ ちょこっと」。人気の豚角煮410円やおばんざいの盛り合わせ410円など、お手ごろなおつまみとアルコールが楽しめることで人気だ。その新展開店が「おでんと、アジフライ」。
タルタルと塩レモンの2種類が用意されるアジフライ780円は、かなりの大判。生パン粉を使用したコロモはサクサクで、朝イチで届くアジは見た目以上に肉厚で力強い旨味を感じさせる。
スタンドふじ
天王寺で連日行列が絶えない日を10年以上続ける「海鮮スタンドふじ」。「バルチカ」にある「魚屋スタンドふじ子」を含めグループとして6店目となる「スタンドふじ」が「バルチカ03」に誕生した。
たっぷりのお造りに加えて小鉢なども多彩に提供される刺盛りランチは1,727円。このサービス精神感がふじグループの大きな特徴。利用した後の高い満足感を間違いなく保証できる。
フロア図に場所が示されていない謎のスナック居酒屋「よこのいと」
23軒が軒を連ねる5階でも最高に謎な店がこの「よこのいと」。フロアマップに名前は書かれているが、どこにあるかはわからないようになっている。
5階フロアのどこかにあるインターホンを押すと入れるのが、和装の女将が出迎えるシックな雰囲気ながらスタンドスタイルの店内。ただし、会員制なので誰がインターホンを押しても入れてくれるわけでない。しかも基本的に予約制。
こちらの名物メニューがこの日の北海道産2種と宮城産1種のように用意されるうにの食べ比べ。見た目以上に味の違いに驚かされる。ほかにも、烏賊(いか)の口など、常時25種ほどのおつまみを用意する予定。店の会員と一緒に行くか、紹介がないと入れないのが残念だが入店すると面白い体験ができそう。
音楽と食を楽しむミクスチャーなダイニング「BLUE YARD(ブルーヤード)」
小規模な店舗が多い「バルチカ03」で最大のスペースとなるのが、ダイニングだけでなく、カフェスタンドやレコードショップを併設する「BLUE YARD(ブルーヤード)」。こちらをプロデュースしているのがブルーノート・ジャパン。
センターステージを囲むように座席が配されたダイニングは、本格的な音響設備を備えていて、「高いクオリティの音楽を感じるのに、自分たちの話し声がしっかり聞き取れる」という感覚に。有料、無料を含め月に数回のステージイベントも予定している。
メニューもシトラスハーブローストチキン<ハーフ>3,500円やWATONもち豚の厚切りロースト3,300円など、ロケーションを考えるとリーズナブル。香るエールの生ビールが1杯660円なので、2軒目使いなどにもおすすめ。
ダイニングとは別にカフェスタンドもあり、こちらでは北大路焙煎室にオーダーしたコーヒーのブルーヤードブレンド450円やバスクチーズケーキ580円などが楽しめる。
さらにレコードショップも併設。洋楽だけでなく、アイドルやアニメのレコードなどが500円くらいから販売されている。
おっさんだけでなく、すべてのアルコールファンが訪問すべき施設!
おっさんがターゲットとのことだが、誰が行っても50の店のどれかにフィットしそうなバラエティ豊かな施設。梅田という街が西に広くなり、さらに楽しくなる場所が加わったというのが正直な感想だ。
(取材=高田 強)
店舗データ
店名 | バルチカ03(ばるちかぜろさん) |
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住所 | 大阪市北区梅田3-2-123 イノゲート大阪内2~5F |
アクセス | JR大阪駅西口に直結 |
電話 | 06-6459-7527 |
営業時間 | 7:00~23:00(店舗により異なる) |
定休日 | 不定休(店舗により異なる) |
オープン日 | 2024年7月31日グランドオープン |
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