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お初天神通り商店街の裏路地『お初天神裏参道』が今夏、全店舗グランドオープン!

親子二人三脚で『ウラサン』を盛り上げてきた、吉本幸彦さん(左)と息子の草彦さん(右)。
『お初天神裏参道』入口はこの看板が目印!酒好きが集うお初天神商店街でも人気の裏路地になっている。
第二期グランドオープンに向けて準備中。どんなお店が並ぶのか今からはお楽しみに!

(取材=佐藤 裕子)


2015年3月20日に第一期として12店舗をオープンした『お初天神裏参道』。長い歴史を持つお初天神通り商店街に、女性も楽しめる裏路地として人気の一角だ。現在では18店舗が集まり、イベント開催などで地域を盛り上げている。さらに7店舗が加わって全25店舗で今夏の第二期グランドオープンを目指している。この『お初天神裏参道』、通称『ウラサン』を生み出したのは、雲雀ヶ丘土地株式会社・代表取締役社長の吉本幸彦氏と事務局責任者の吉本草彦氏。飲食業界は未経験の2人が人気の通りを生み出した舞台裏から、『ウラサン』の魅力について話を伺った。

女性が1人でも楽しめる!『お初天神裏参道』

もともと先祖代々から受け継いできた土地を活用し、不動産管理会社勤務をしていた吉本氏。所有する不動産の権利関係で裁判沙汰になり、多大な苦労を重ねること10年。ようやく不動産関係が落ち着き、改めてこの土地を活気ある通りにしたいという思いが強くなったという。梅田エリアでも再開発が進み、お初天神通り商店街は昭和風の飲み屋が残る界隈だった。メインの通りは居酒屋やバルなどがあるが、一歩路地裏へ入ると風俗店などが並ぶエリア。怪しげな界隈というイメージを払拭し、女性が1人でも安心して入り、楽しく遊べるような一角にするべく『お初天神裏参道』の企画をスタート。飲食経験が一切ない素人目線で「こんな通りがあったらいいな」を実践することで、他のどこにもない通りが作られた。

素人目線から生まれた『ウラサン』のおもしろさ

お初天神通り商店街と言えば会社帰りに立ち寄るイメージが強いかもしれないが、ここ『お初天神裏参道』はフレンチやイタリアンから、もつ鍋や沖縄料理など幅広い業態が集まる一角で、気軽にいろんな味を楽しむことができる。テラス席も多く、店舗で働くスタッフさんやお客さんの顔が見えるから女性だけでも入りやすい。あちこちハシゴしてみるのも楽しみ方のひとつだ。

店舗はすべて吉本一家が厳選している。美味しいと評判のお店や人からの紹介などから気になったお店のオーナーと話し合った後、まずは草彦氏がこっそり食べに行くという。「今時、美味しいことは当たり前。オーナーの人柄やお店で働くスタッフさんやお店全体の雰囲気も含めて判断させていただいています。僕がいいなと思ったら両親に報告。それから両親がこっそりお店に行って、3人のOKが出て初めて出店のお誘いをします」。吉本一家の調査を経て集結した店舗は定期的に会議を開き、季節ごとにイベントを開催するなど『ウラサン』を盛り上げるために尽力している。「周年記念のイベントや七夕、チャリティイベントなどさまざまなイベントを開催してきました。うまくいったものもあれば大失敗に終わったものもありましたね(笑)」と草彦氏。失敗もあったが、何もわからない素人だったからこそ、成功したことも多かったという。「これからも素人目線を忘れず、この『ウラサン』を盛り上げていきたいです。女性が1人でも安全に楽しめる裏路地。それが『ウラサン』の魅力なんです」。

大阪の“うまいもん”を世界へ

試行錯誤の末にできた『お初天神裏参道』。今後はいろんな地域でも展開していくことが目標だという。「国内はもちろんですが、海外展開も視野に入れています。大阪の料理は美味しいから、それを世界にも広げていきたい。海外に興味を持っている料理人もたくさんいるので、そういう人たちとの懸け橋にもなれればと思っています。また、福祉にも力を入れていきたいです。養護施設の子どもたちを呼んで通りを一日開放するとか(笑)。美味しい店舗が集まっているので、ここをみんなが楽しめる通りにして、地域の人々に還元していきたいです」。

現在オープンしている18店舗のうち、1店舗は隠れ家的な店なのだとか。探してみるのもおもしろそうだ。第二期でどんなお店が軒を連ねるのか、グランドオープンが待ち遠しい。

店舗データ

店名 お初天神裏参道(おはつてんじんうらさんどう)
住所 大阪府大阪市北区曽根崎2丁目10-10
アクセス Osaka Metro梅田駅から徒歩5分、東梅田から徒歩1分
運営会社 雲雀ヶ丘土地株式会社
関連リンク HP

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