神奈川県で名を馳せている『臥薪』は、現在3業態6店舗を展開。和ビストロを原点にして炉端焼きや鉄板焼きなど、店舗に合わせた独自のカラーを出す人気店だ。その『臥薪』が2018年12月30日に大阪本店となる店舗を大阪・福島にオープンした。
大阪出身の社長が満を持して出店した大阪で、どんな和ビストロを提案していくのか。運営する株式会社かたむすびの関西ユニットリーダーを務める吉良氏に話を伺った。
人気店の『臥薪』が大阪・福島に現る!
『臥薪』1号店は2013年に鎌倉からスタートした。古民家を生かした店作りと、食材にこだわったメニューで人気店となり、5年で6店舗にまで拡大。同社の代表取締役社長の原数馬氏は飲食業界で経験を積み2013年に独立し、東京の都心から外れた神奈川エリアでの店舗展開を経て大阪本店をオープンした。原氏と吉良氏は大阪出身で、かつて同じ飲食店に勤務した同期なのだとか。「私は別の企業で勤務後に独立し、ベトナムで事業をしていました。たまたま帰国と『臥薪』大阪出店のタイミングが合い、力を合わせることになったんです」という吉良氏は関西での店舗展開の土台作りを担っている。
同店の業態には中心から少し外れたところにある繁華街が合うという理由から、大阪では福島に店を構えた。店舗となるのは古民家風の建物で、1階はオープンキッチンとカウンター、2階にバーカウンターがあり、3階に座敷、4階は少人数で寛げる個室がある。同じ店舗でもフロアごとに違う雰囲気で楽しむことができる店作りになっている。その日の気分や人数に合わせて選んでみるのも楽しみのひとつになりそうだ。
大阪の和ビストに新旋風?!ここにしかない“味”を生む
メニューには『臥薪』の原点である和ビストロの要素を取り入れ、さらに大阪ならではの特徴も加えたメニューを提供していく。例えば、生ハムとフルーツの相性がいいのは周知の事実だが、同店では旬のフルーツを白和えなどにして生ハムで巻く和風の『季節の果物と切りたての生ハム』(980円~)を考案。フルーツの甘みとイタリアガローニの生ハムが絶妙にアレンジされた一品は、大阪の和ビストロにふさわしい。大阪港から毎日仕入れている鮮魚はもちろん、『マグロ頬肉ビンタ焼き』(700円~)や自家製味噌床に3日間漬け込んだ『銀ダラ西京焼き』(1100円)、湘南ブランド『みやじ豚ロース』(1500円)など、ここにしかないメニューが楽しめる。厳選素材を扱う同店では生産者と直に接する機会を大切にしている。仕入れている酒蔵にも足を運ぶというから驚きだ。そこまでするからこそ、手に入りにくいものも優先的に仕入れることができるのだという。
ドリンクは日本酒やワイン、焼酎はもちろん、金宮焼酎をマイナス60度で冷凍した氷を国産のレモンやソーダに混ぜて飲む氷結スタイルのサワーも試していただきたい。氷が溶けても薄まることがなく、キンキンに冷えた状態で飲める一杯だ。その他にもブドウとシェリーにトニックを合わせた『完熟葡萄』や、焙煎豆と焼酎の『黒い輝きコーヒー焼酎』(どちらも550円)などの自家製熟成酒や自家製ウォッカを使ったドリンクもそろっている。自分たちで漬け込んだ自家製の酒は、2階のバーカウンターにずらりと並んでいる。
メニューやドリンクはスタッフが全員で作りだしているのだそう。料理と酒のどちらもとことんこだわっているからこそ、ここにしかない“味”が生まれていくのだろう。
5年で6店舗まで展開してきた同社は、大阪本店を皮切りに今後も大阪で店舗拡大を目指している。食材や酒の仕入れ先も新たに広げ、一つひとつにストーリーのあるメニューを提供していきたいという。関西での2店舗目、3店舗目は、また別の『臥薪』の味を楽しませてくれそうだ。 ※文中の価格はすべて税抜き
店舗データ
店名 | 臥薪 大阪本店(がしん おおさかほんてん) |
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住所 | 大阪府大阪市福島区福島1-7-1 |
アクセス | JR環状線福島駅から徒歩4分、JR東西線新福島駅、阪神線福島駅から徒歩1分 |
電話 | 06-6485-8173 |
営業時間 | ランチ:月~金11:30~15:00(LO.14:00) / ディナー:月~木17:00~24:00(LO.23:30)、金17:00~翌2:00(LO.1:30)、土15:00~翌2:00(LO.1:30)、日15:00~24:00(LO.23:30) |
定休日 | なし |
坪数客数 | 30坪 48~50席 |
客単価 | 3800円 |
運営会社 | 株式会社かたむすび |
オープン日 | 2018年12月30日 |
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