神戸の中心地・三宮に、ちょっと変わった店名の立ち飲みバール『宇宙と描いてSAKABAとよむ』がオープンした。イタリアンやフレンチの要素を取り入れた創作料理を気軽に楽しめるお店で、オープン当初から通う常連さんも多く、早くも三宮界隈での人気店になりつつある。イタリアンやカレー、カフェなど幅広い業態の店舗を運営する株式会社プラスゲートが描く新感覚の立ち飲みバールの魅力に迫るべく、店長の松村草太氏に話を伺った。
松村氏は大阪のイタリアンやフレンチの店での修業を経て、店長に抜擢された腕の持ち主。メニュー開発はもちろん、内装や店名まで松村氏が考案。「僕自身、お酒が大好きで、記憶をなくすほど飲む時があります。記憶はなくても楽しかったことだけは覚えている。酒場はまるで宇宙人にさらわれたような感覚だなと思ったことから、この店名にしました。ほとんど閃きですが」という松村氏。一度聞いたら忘れない、記憶に残る店名だ。
1階の立ち飲みスタイルと2階のテーブル席があり、1階はカウンター越しに店長との会話が楽しめるオープンな店作りになっている。料理はイタリアンやフレンチをもっと気軽に楽しんでもらいたいという思いから、価格を抑えた一品メニューが並ぶ。お手頃とは言え、出てくる料理には経験を生かした味とセンスが凝縮されている。「ポテトサラダ二種盛り」(480円)や「厚切り牛タンステーキ」(980円)は、味はもちろん彩りや盛り付けが一味違う。洋食とはジャンルの違う「惑星風にこみ」(200円)は修行時代から出したいと思っていたという一品。フレンチなどのメニューもある中、こうした気取らないメニューを置くことで親しみやすさを感じてもらいたいのだそう。「惑星風にこみ」の出汁を使ったリゾットや丼、パスタなどのメニューも展開している。「前妻盛り合わせ」はその日に仕入れたおすすめの食材を何品か盛り合わせた一品だが、お客様に「本妻盛り合わせはあるの?」と聞かれて初めてメニューの書き間違いに気が付き、おもしろいのでそのままメニュー名にしてしまったのだとか。味に加えておもしろさという要素も取り入れて、楽しませてくれるのがこの店のメニューなのだ。
三宮界隈で昼飲みを楽しんでもらいたいと、15時に開店。仕込みや準備などをしながら、夜の来店に備える。駅近くのため人目につきやすく、会社帰りでの利用も多い。当初は男性客が多かったが、女性客やおひとり様も増えた。リピーターも多く、オープンから3週間ほど毎日通ってくれたお客様もいる。お酒と美味しい料理、ちょっと笑える空間で、肩の力を抜いて楽しむことができる酒場。それを作り出す松村氏の人柄も人気の秘密ではないだろうか。
今は常連客を増やしてお店の土台作りに注力している同店の、今後の展開が楽しみだ。
※文中の価格はすべて税込み
店舗データ
店名 | 宇宙と描いてSAKABAとよむ(うちゅうとかいてさかばとよむ) |
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住所 | 兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町5-3-3 三宮プラスゲートビル |
アクセス | JR三ノ宮駅、神戸市営地下鉄三宮駅より徒歩1分、阪神電車神戸三宮駅より徒歩3分 |
電話 | 078-230-0202 |
営業時間 | 月~土15:00~23:30(LO.23:00) |
定休日 | 不定休 |
坪数客数 | 6坪 30席(1階:立ち席のみで約20席。2階:テーブル席10席) |
客単価 | 1500円 |
運営会社 | 株式会社プラスゲート |
オープン日 | 2018年6月20日 |
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