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ワンランク上のエキチカダイニングで味わう本格煮込みフレンチ。阪急三番街「UMEDA FOOD HALL」に『ragoût』(ラグー)がOPEN!

『UMEDA FOOD HALL』のバルゾーンに店を構える。本格フレンチを気軽に楽しめると、土日平日問わずランチタイムやディナータイムには行列ができる。
「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」で使われるソース。鍋のフチ辺りまであったソースが6時間煮込まれて約1/4に。こうした手間ひまかけた料理をフードコートで味わえるのが、同店の最大の強みだ。
小田桐さんイチオシの「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」。驚くほど柔らかな食感と牛ホホ肉の濃厚な旨味を、リーズナブルな価格で楽しめる。
ドリンクは、赤・白ワイングラス540円のほか、スパークリングワイングラス650円、自然派ワイン650円~などを用意。「今後はラインナップの強化もしていきたい」(小田桐さん)
箕面ビール980円は、1日30本売れる日もあるという、隠れたヒット商品。定番の「ピルスナー」が人気だ。
株式会社The DINING代表取締役CEOの小田桐さん。『「美味しい料理を提供する店」ってシンプルすぎますかね』と笑いつつも、同社が大切している方針について熱く話してくれた。

(取材=津曲克彦)


3月28日、梅田・阪急三番街にエキチカ飲食エリア『UMEDA FOOD HALL』が誕生した。多彩な人気店の料理をセルフサービスで味わえる「進化型フードコート」で、共有スペースには約1000席用意。広々としていつつも高級感あふれる空間でゆっくりと食事を楽しめる。

シーンに合わせて楽しめる5つの「食」ゾーンには、全国初出店や関西初出店となる寿司やうどん、とんかつなどの人気店18店が並ぶ。なかでも一際目を引くのが、バルゾーンに店を構える本格煮込みフレンチの『ragoût』(ラグー)。フランス料理の技術を余すことなく用い、しっかりイチから出汁をとった煮込み料理が、早くも注目を浴びている。

同店を運営するのは、お初天神の繫盛店ビストロ『le comptoir(ル・コントワ)』や「うめしば」エリアの人気店『フレンチ串揚げ BEIGNET』などを手掛ける株式会社The DINING(大阪市北区)。「『UMEDA FOOD HALL』にフレンチのお店を」というオファーをもらって、今回の出店を決意した代表取締役CEOの小田桐さん。

「『フードコートでフレンチを楽しんでもらうにはどういうメニューが良いか』を考えた結果、前もって仕込みを終えておけばすぐに用意できる『煮込み料理』を提供しようと決めました。煮込み料理であれば、オーダーをもらってから2~3分でお出しできるので、お客様も長い時間待つことなく料理を楽しんでいただけます。また、スタッフへの依存度も低くなるので、フードコートにぴったりな料理だと思いました。」(小田桐さん)

同店のメニューは、本格的な「仔羊のカレー煮込み」(1680円)や「豚バラ白ワイン煮込み」(1200円)、「骨付き鶏ももフリカッセ」(1080円)のほか、温かな「ポトフ」(1000円)、「野菜ポトフ」(780円)といったラインナップ。なかでも小田桐さんのイチオシは、完成まで3日かける「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」(1780円)だ。ナイフがいらない程の柔らかな牛ほほ肉は、口の中で旨味が広がり、なんとも言えない幸せな心地に。重めの赤ワイン(650円)との相性も抜群で、食事が進む。また、付け合わせの野菜やパスタなどの量もボリューミーで、女性はもちろん男性でもお腹いっぱいになれる一皿。しばしフードコートにいることを忘れ、ビストロで優雅に食事を楽しんでいるような気分になれる。

同店のメインターゲットは、感度の高い20代~40代の女性。「フードコート形態ではあるが、味の良さを知ってもらえればリピーターになってくれるはず」と、小田桐さんの期待も高い。加えて、ファミリー層にも喜んでもらえるようにと、世代問わず人気の「煮込みハンバーグ」(1180円)も用意している。

「子育てが忙しくてなかなかゆっくり食事を楽しむことができないファミリー層の方や、仕事帰りの『おひとり様』層の方も、フードコート形態の当店なら気軽に本格的なフレンチを楽しめます。今度は、ファミリー層やおひとり様層の需要が伸びてくれば面白いですね。」

小田桐さんがお店作りで一番大切にしているのは、シンプルに「美味しい料理を作ること」。至極当然に聞こえるかもしれないが、「奇をてらわず、ひたすらに美味しい料理を作り続けること」が、同社が考える「差別化」だと小田桐さんは話す。

「シンプルかつ上質な料理を作り続ける私たちの感性を、しっかり評価していただけるお客様は必ずいて、自然とお店のリピーターになってくれます。そして、料理が美味しいから、その技術を学ぼうと良いスタッフが集まって、更に店のクオリティが高くなり、やがて繫盛店へとなっていく。こうした良い循環をこれからも続けていきたいですね。」

設立以来真っ直ぐに追い求めてきた「美味しい料理を提供する店」が、お客様・スタッフの双方から評価されている同社。出店オファーも増え、今年春には同店のほか、難波と伊丹に『黒門まぐろのエン時』を、京都に『宮崎酒場ゑびす』の2号店とカレーうどん専門店『味味香』をOPEN。秋には、東京渋谷と大手町にフレンチバールの出店も予定している。出店ラッシュが続く同社だが、「美味しい料理を提供する」コンセプトにブレがない限り、今後もより多くの人気店を世に生み出してくれるだろう。

店舗データ

店名 ragoût(らぐー)
住所 大阪府大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街北館B2F UMEDA FOOD HALL内
アクセス 阪急梅田駅茶屋町口より徒歩2分
電話 06-6450-8363
営業時間 10:00~23:00(フードL.O22:30、ドリンクL.O22:45)
定休日 阪急三番街に準ずる
客単価 1500円
運営会社 株式会社The DINING
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