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ねぎ焼き・お好み焼きの名店「福太郎」。髙島屋大阪の2号店は、週末14回転!本店のよさを保ちつつ、百貨店向けに打ち出したコンセプトに勝算か

開放感のある店内。ジュージューという音と食欲をそそるにおいで、行く人はつい足を止めてしまう。
「豚ねぎ焼き」(960円)。自家製醤油を使った福太郎の看板メニュー。
大きな鉄板を大胆にレイアウト。全13席はカウンターのみで、ベテランの焼き手が仕上げるライブ感が魅力。
ねぎ焼き・お好み焼きといった食事としての単品オーダーが多いが、飲みもOK。お酒は「ビール」(520円)と「チュウハイ」(380円)など数点にしぼる。「げそ塩焼」(280円)や「特選どて焼き」(680円)などの一品料理もラインアップ。
週末ともなれば、11時のオープンからすぐに客席が埋まってしまうほどの人気。百貨店だけあって、20代から年配の女性客の来店が多い。

ミナミのねぎ焼き・お好み焼き店の代名詞ともいえる人気店「福太郎」。自家製の醤油だれと神戸牛スジ肉を使った、「牛スジねぎ焼き」が有名である。千日前の本店では、カウンター席が大胆にレイアウトされ、名物店主・中西氏の見事な手さばきが楽しめるのも魅力のひとつ。コテコテの大阪を体現するお店としても、認知度が高い。そんな「福太郎」が、2010年3月、なんばダイニングメゾンに2号店を出店して以来、圧倒的な人気を博しているという。なんばダイニングメゾンは、髙島屋大阪店7・8・9階に全35店舗が入る飲食フロア。2011年3月には髙島屋大阪店の全面改装が完了、グランドオープンを果たし、さらに注目度が高まっている。高級レストランからカジュアルダイニング、庶民派グルメまで、飲食店の顔ぶれは多彩。中でも「福太郎」が入るフロアは、「地元大阪人から支持されている本物の味」がテーマとなっている。出店依頼が来た時、素直に喜んだという中西氏。とはいえ、百貨店に出店するなら、本店と顧客層もコンセプトも大幅に異なり、となれば社員の働き方も変わる。そこで、本店の福太郎とはことなる別会社を設立し、店舗運営にあたることを決意。もともと十数年来の親友だった松林氏に経営を任せることにしたという。松林氏は飲食未経験ではあったが、中西氏の依頼を快諾。2009年2月、なんばダイニングメゾンの「福太郎」の経営を担う別会社(福寿、大阪市中央区、代表取締役・松林英樹氏)を設立した。今回は、松林氏に2号店のコンセプトや戦略について伺った。「本店のよさを残しつつ、百貨店の客層や立地に合わせて、新たなコンセプトを打ち立てました」と語る同氏。本店の魅力である、「ベテランの焼き手が、見事な手さばきで焼き上げていくライブ感と商品力はしっかり残したい」と、まずは『変えないもの』を明確にした。店内はカウンター13席のみで、大きな鉄板とオープンキッチンを中心に据える大胆なレイアウトに。鉄板という舞台に注目してもらえるよう、照明の角度や配置にも細心の注意を払い、店舗設計を行なった。次に、百貨店にふさわしい飲食店を目指し、『変えるもの』に取り組んだ。本店の魅力は、昭和の大阪を思い出す、どこか古びた下町情緒たっぷりのたたずまいだが、なんばダイニングメゾンでは百貨店の高級感と調和するように、モダンな和のインテリアに。サービスは他店と遜色ない、丁寧で細やかな接客応対を。「ウェイティング時間が長すぎると、二度とお客様は来ない」と、回転数を上げる工夫を施す。ウェイティング中にお客様のオーダーを伺い、着席後すぐ提供できるよう調理をスタート。高い商品力を貫くため、調理法は本店と全く変わらない。本店などで修業を積んだ焼き手が、野菜の甘みを引き出すため、じっくりと15分かけて焼き上げる。メニューはあえて、本店の看板メニュー「牛スジねぎ焼き」とは決別。ニンニクの効いた牛スジが、百貨店に来店する顧客のニーズではないとふみ、グランドメニューから外した。調理場が狭くなるため、メニュー数は本店の半分に。価格は本店と同じ。イチオシは、鹿児島産最高級豚肉を使用した「豚ねぎ焼き」(960円)。ねぎ焼きは、他にも海鮮たっぷりの「海賊ねぎ焼き」(1780円)など。お好み焼きは豚玉(780円)、ミックス玉(1180円)など。それぞれ5種類を用意している。オープン後は高い商品力と回転率の速さにより、平日7~7.5回転、土日・祝日14回転と、驚くべき数字を叩き出している。1カ月間の坪売上実績は、なんばダイニングメゾン全店の中でも上位5位以内をキープ。客単価の高いレストランが数軒ある中で、客単価1400円と低価格帯に入る「福太郎」が坪売上上位の常連になっているのだ。今後の展開に関しては、「周辺にはホテルなどもあり、国内外の観光客も来店されます。とはいえやはり、本店と同じく常連客を増やし、大阪のお客様に愛されるお店でありたいんです。また、大阪・キタに進出しようとは全く考えていません。『福太郎』はミナミで育ってきましたし、人情味あふれるミナミが大好きですから。もし次に新店を出すとしたら、東京でしょうね。大阪の文化を東京でも広げていけたら…。そんな夢を持っています」。

(取材=箱部佐知)

店舗データ

店名 ねぎ焼・お好み焼 福太郎 なんばダイニングメゾン店
住所 大阪市中央区難波5-1-18 なんばダイニングメゾン ( 髙島屋大阪店8F )
アクセス 南海なんば駅、地下鉄御堂筋線なんば駅から徒歩すぐ
電話 06-6633-2916
営業時間 11:30~23:00(L .O22:00)
定休日 年中無休(元旦のぞく)
坪数客数 12坪・13席
客単価 1400円
運営会社 株式会社福寿
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