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岡山伝統の蔓牛・千屋牛A4・5ランクを破格で提供 2月9日、近鉄八尾に黒毛和牛焼肉店「犇屋(ひしめきや)」がオープン

部位ごとに切り分けられた千屋牛の塊がずらり。肉の鮮度やサシの入り具合など一目瞭然。
店内には店に並ぶ千屋牛の品番、月齢、農場名、生産者の氏名、飼料の種類などこと細かに書かれた生産証明書が貼られている。
コースは2000円から。上タン塩、上ロース、ヘレ、サーロインステーキ、ライスなど全13品がついた3000円コース(写真)が人気。飲み放題はプラス1000円~
元居酒屋の居抜き店舗を利用。最大56席入る座敷席もある。
店舗マネージャー森實氏(後方左)、堀江氏(後方右)、八尾店店長の佐藤氏。「飲食店は人間産業。食べるのも人間、提供するのも人間。会議ではそんな話ばっかりしてます」と森實氏。

黒毛和牛焼肉店「犇屋」天満店、箕面店に続く3店舗目、FCとしては第一号店となる「犇屋」八尾店がオープンした。運営はFC店舗経営やFC本部運営、コンサルティングなどを手がけるトラオム(大阪市浪速区、代表取締役・堀江新一氏)。売りはなんといっても、岡山県の北部、新見市が誇る黒毛和牛「千屋牛(ちやぎゅう)」だ。千屋牛とは日本最古の蔓牛(つるうし)「竹の谷蔓」の系統を引き、安全性、品質ともに優良肉質黒毛和牛の代表格。ほどよく霜が降った柔らかい赤身が特長で、繁殖~飼育まで一貫生産で行われ、一頭ごと手厚く飼育されていることでも知られる。「犇屋」は、そんな千屋牛のA4、5ランクの肉を「ロース」(1人前550円)、「ヒウチ」(1人前980円)、「切り落とし」(350円)、「ハネシタロース」(1人前1080円)、上ミノや脂付きテッチャンなど生ホルモンを各種1人前380円~という破格で提供。下味はタレと塩から選べ、漬けダレは5種スタンバイ。わさび醤油、ポン酢、おろしにんにく、一味、コチジャン味と、子供から大人、男女問わず楽しめるよう配慮されている。岡山の地酒や焼酎が280円均一で飲めるのも魅力の一つ。この、“最高級黒毛和牛が単価一人約3000円前後で食べられ、ドリンクは280円均一の焼肉店”という強力なスペックが揃った「犇屋」を立ち上げたのは、「炭火焼鳥ちんどん」「南紀勝浦漁協食品直営店 ほんまや」などを手がける“関西の業態開発の雄”、リタウン松本篤氏。かたや、今回FC店のオープンに名乗りを上げたトラオム堀江氏は、「鳥貴族」の名を関西に広めた人物。「鳥貴族」がまだ知られていない時代に初のFC加盟企業となり、現在は33店舗を経営する。いわば今回の「犇屋」八尾店は、店を作るプロと店を増やすプロが手を組んだ、新たな焼肉店ブランドの始まりでもある。もともと両氏は懇意の仲ではあるが、堀江氏に「犇屋」のFC加盟に至った経緯を伺った。「松本社長から天満店のオープンを聞いたとき、仕入れのスタイルがすごく面白いと思ったんですね。で、食べてみたら肉も実においしい。しかし、この業態をFC向きにパッケージするには僕らが得意とする焼鳥に比べて値段と質のバランス、職人の技術が不可欠で時間がかかる。でもそこがクリアできれば、非常に業態力のある息の長い店ができると感じ、松本社長にFC化を提案しました」実際、八尾店オープンまでには1年半の準備期間があった。肉の加工は各店舗で行うため、スタッフには加工技術を身につける時間も十分に必要だった。そのぶん品質の高さにつながり、八尾店はオープンして約2カ月、地元のファミリーやカップル客が増え、108席という大箱を埋めている。「地元にいい焼肉屋ができてよかった」「もう遠くまで食べに行かなくてよくなった」と、うれしい声も多いという。堀江氏が“面白いと思った”という仕入れとは、千屋牛の産地直送のスタイル。リタウン松本氏が千屋牛の生産者と直接取り引きし、景気に左右されていたA4、5ランクの肉の価格を統一して仕入れることで、生産者に安定した利益を生む構造だ。同時に、店舗側は食べ放題並みの低価格が実現する方法でもある。これまでも松本氏が手がける業態は、従来の食材の流通を変えることで生産者や産業の活性化をめざすものが多く、犇屋もその一環。堀江氏はそんな松本氏の考え方や取り組みに共感した。一方の松本氏は堀江氏について、「柔軟性と一貫性、情熱と冷静さを兼ね備えている。さらにスピード感も増している」と大きな信頼を寄せる。今後、トラオムが手がける「犇屋」は、年内に1店舗以上を出店する予定。ひとまずは八尾店オープン3カ月の時点で月間売上600万円をめざす。「千屋牛の商品力と犇屋の業態力は絶対ですから、そこにトラオムらしさをプラスすることが僕の役目。“おいしいね”で終わらない、それ以上の価値ですね。それには、僕はやはりお客様に喜んでもらうための純粋な接客や、スタッフがきっちり声を出すなどの基本的なことが大切だと思っています。緻密な計算や戦略とかじゃなくてね。まずは気持ちを込めた接客ができているかどうかですよ」現在、トラオムの運営店舗はFC・直営合わせ50を超える。豊富なノウハウと人脈を持つ堀江氏の手にかかれば、「犇屋」も鳥貴族同様、広く知れわたる日もそう遠くはないはずだ。

(取材=横田ちはる)

店舗データ

店名 黒毛和牛焼肉 犇屋
住所 八尾市北本町2-15-32 ( 梅村ビル2F )
アクセス 近鉄大阪線近鉄八尾駅から徒歩3分
電話 072-995-1414
営業時間 月~金17:00~24:00(L.O.23:30)、土日祝16:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 無休
坪数客数 45坪・108席
客単価 3000円
運営会社 トラオム株式会社
関連リンク トラオム

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