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インタビュー

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「炭火焼鳥ちんどん」を皮切りに成長を続けるFC店舗開発の雄・RETOWN松本氏が語る、経営者も産地も潤う店作り。

“街を元気に!”を事業コンセプトに、飲食店直営、FC本部、店舗コンサルティング事業をはじめ、不動産仲介や人材派遣を手がける株式会社RETOWN。設立から約6年が経った現在、飲食店は「炭火焼鳥ちんどん」の直営店8店舗、FC加盟店17店舗、「紀州勝浦生まぐろ ほんまや」を直営3店舗、「黒毛和牛焼肉 犇屋(ひしめきや)」を直営2店舗ほか多数展開し、関西を中心に成長を続ける注目企業だ。そのトップを務める代表取締役・松本篤氏に、業態開発のノウハウやポイントをインタビュー。働く人、お客、産地が幸せになる松本流の店作りとは。


――飲食業界に興味を持ったきっかけから教えてください。

学生時代、親戚が経営する飲食店でアルバイトをしていたのが始まりです。めちゃめちゃ流行っている店で、学生ながら、「お金がなくても、ノウハウがあれば一軒の店を流行らせることができる。そこからならやれるかもしれない」と思ったのが、最初に飲食業に興味をもったきっかけでした。就職活動時には、FCビジネスに特化したコンサルティングをしていた「ベンチャーリンク」に出合ったことで、FCビジネスについて関心も高まって。FCシステムを活用すれば資金力がなくてもスケールの大きな事業ができそうだと感じました。入社後は、名古屋に配属となり、そこで1年半働きました。
 

――26歳で大阪に戻り、「ぢどり亭」のFC本部の役員としてスタートされますね。

はい、当時「ぢどり亭」はすでに創業者から別の企業に譲渡されていたのですが、その企業がFC展開のノウハウをあまり持っていなかったことから、私に声をかけていただいたんです。そこで3年間、「ぢどり亭」「鳥造」約40軒の加盟店開発、物件開発、オープン後のフォロー、仕入れ、資金繰りなどに関わり、FCビジネスの全体の流れをつかんでいきました。さまざまなタイプや年齢の加盟店オーナーさんと接し、FCの難しさ、人材育成についても勉強させてもらいました。

 

――退職後は「リタウン」を設立し、280円均一の焼鳥居酒屋「炭火焼鳥ちんどん」をオープンされますが、どのような業態や展開をイメージされていたのでしょう。

chindon_gaikan.jpgベンチャーリンク時代からいろんな業態を見てきた結果、まず焼鳥は流行りすたりがないというのがポイントでした。次に、調理オペレーションがシンプルで未経験者でも1カ月ほどで身につけられる。客単価は2000円。これは焼鳥の質を維持することを考えた場合、ギリギリの値段です。全体のイメージは、「ぢどり亭」「鳥造」をやっていた時に「もっとこうしたら良くなるのに」と思いながら歴史がある業態だったゆえに実現できなかったことを取り入れ、価格は正直「鳥貴族」を参考にしました(笑)。

立地は家賃を抑えるために郊外の駅前とし、広さは20~30坪。これは抱えている社員が将来独立しても、オーナーがなんとか一人でも回せることを想定した規模です。このサイズであれば、どこでも出しやすく、FC展開もしやすく、事業の柱にするには適した業態だと考えました。

 

matsumoto_interview.jpg――FCの独立開業者からしても、やりやすい店舗形態というわけですね。

そうですね。独立開業者からすれば大繁盛するに越したことはないけれど、失敗したくないという思いのほうが強い。だから、資金は極力抑えられて、なおかつ潰れにくい業態を作ることに徹しました。

また、以前から気になっているのが、飲食業界で疲弊していく方の多さ。たとえば、35歳の店長さんがいたとします。そろそろ体力が落ちてきて身体はしんどいし、給料も思うようには増えない。会社に残って上を目指したいのか自分でもわからず、「転職して店を変えれば、自分も何か変われるんちゃうか」と思って転職を繰り返すパターンが実に多い。「ちんどん」のFCは、そんな出口が見えなくなってしまった方たちが独立しやすいパッケージにしたいと考えました。特別なスキルや潤沢な資金をもたなくても大きな失敗をしにくく、頑張り次第で複数の店舗展開の夢も見られるというような。

  

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