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回転寿司チェーン「スシローグループ」の新たな挑戦!一度目にしたら忘れないメニューが揃う『鮨・酒・肴 杉玉』の狙いとは?

店名の「杉玉」は、日本酒の造り酒屋などで酒造りのシンボルとして伝統的に軒先に吊り下げるもの。店のロゴをはじめ、店内の各所にあしらわれている。
店内に入ると、コの字型カウンターがお出迎え。職人の姿を眺めながら、ゆっくりと寿司と酒を堪能できる。
人気メニューの「杉玉ポテトサラダ」299円。思わず写真に収めたくなる姿でテーブルに提供される。※神楽坂店・神保町店は、399円。
カプセルからサラダを取り出して割ってみると、卵の黄身が顔を出す。見せ方にもこだわったメニューが、客の好奇心をくすぐる。
定番の寿司は、マグロやハマチ、サーモンなどから好みのネタを選べる「王道三貫」299円のほか、大きな穴子などを楽しめる「特選一貫」299円など、さすがのラインナップ。
上質な酸と旨味のバランスが良い秋田の『一白水成 特別純米』半合399円や、山田錦を50%まで磨いた『獺祭 純米大吟醸五〇』半合499円など、実力派の日本酒が揃う。
『杉玉』の切り盛りに精を出す店長の植田さん。筆者の質問に対し丁寧に受け答えをしてくれた好青年だ。

阪急西宮北口駅から歩くこと3分。商店街から一つ筋を曲がって入った場所に、平日はビジネスパーソンやカップル、土日はファミリー層でにぎわう店がある。こだわりの日本酒と寿司、そしてユニークな肴を堪能できる大衆居酒屋『鮨・酒・肴 杉玉 西宮北口』。運営しているのは、日本を代表する回転寿司チェーン・スシローグローバルホールディングス(代表取締役社長 CEO:水留浩一氏)の子会社である株式会社スシロークリエイティブダイニングだ。

実は、スシローグループが同店を運営していることを公表したのは、今年3月末のこと。それまでは、外部はもちろん社内でも一部しか知らない極秘プロジェクトだった。

「社内でも、『あそこはいったい何をしているの?』と不思議に思っている人も多かったと思います。」

と笑顔で話すのは、同社取締役の金井智秀さんだ。以前同社は、『ツマミグイ』や『七海の幸』などを展開していたが、2016年に全店を閉店。多店舗展開ができる業態をと練り直しを図り、2017年9月に『杉玉』の1号店をオープンさせた。2018年1月には東京の神保町に2号店を、そして同年3月には神楽坂に旗艦店となる3号店がオープンしている。

「『スシロー』の名前を前面に出してしまうと、『回転ずしのスシローが運営している店だから』と来店される方もいて、どうしても『スシロー』と比較されてしまいます。まずは、業態を正しく評価したいと考えていたので、スシローグループが運営していることはずっと伏せていました。また、最初にオープンさせる店は、多店舗展開を図るためのテストを行なえる場所であることも重要な要素でした。ターミナル駅の近くで、なおかつ1等地ではない。そんな場所を探していたところ、丁度この場所を見つけたんです。今後の多店舗展開を図るための確認をするには、本当に絶妙だと思いましたね。」(金井さん)

店内には、1人でも気軽に入れるカウンター席と、グループ客がゆったり過ごせるテーブル席を合わせて55席用意。木の風合いを活かした落ち着きのある空間で味わえるのは、スシローグループの仕入れ力・商品開発力を活かし、鮮度と味に加え見た目にもこだわった王道の寿司だ。また、店名が示す通りこだわりの日本酒も充実している。そして何より目を引くのが、「キャビア寿司」299円などのキャッチ―なメニュー。なかには、「飲めるサーモン」299円、「生海老フライ」299円など、思わず「なんでやねん!」とツッコんでしまいたくなるメニューも揃う。

「よく言えば『面白い』、悪く言えば『ふざけて』いますよね(笑)。こんな奇抜なメニューを考えたのは、来店頻度を上げることが目的なんです。『スパイスワークス』さんの力も借りながら、遊びの要素を入れたメニューを考案しました。『杉玉』は、スシローグループが運営する居酒屋だから、王道の寿司や肴はしっかりしたものを味わってほしい。でも、それだけでは他店との差別化は難しいです。だからこそ、『飲めるサーモン』や『おでんの大根なのに天婦羅』といったような、お客様がついつい注文したくなるメニューを、全体の1/3以上は入れようと考えたんです。」(金井さん)

3店舗に共通する点は、リピート率が非常に高いこと。開店から1週間で3回~4回と来店する客も多く、これには金井さんも驚いたと言う。もちろん、リピート率が高いのは、奇抜なネーミングのメニューがあるからだけではない。しっかりとした仕入れ力・商品力に加え、料理とドリンクメニューのほとんどを299円~399円の低価格で提供できるスシローグループの総合力があるからこそ、と言える。

「奇抜なメニューばかりでは、お客様も疲れてしまいます。かといって、マジメなメニューばかりでは面白みがありません。実際、最初は奇抜なメニューを注文して、後半には冷奴などの定番のおつまみや寿司を注文するお客様が多いんです。」(金井さん)

本格的な寿司と日本酒、そして思わず一度は口にしたいメニューをお腹いっぱい味わって2500円~3000円は、とてもリーズナブルだ。普段使いできる居酒屋として選びたい客も多くなるだろう。同社では、今年中に東京と大阪にそれぞれ1店舗ずつオープンさせる予定で、将来的には100店舗達成を目標にしている。これまで様々な事業モデルで培ったノウハウを生かし、企業理念である「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」の実現に向けて進む同社。今後の展開に注目したい。

※文中の価格は全て税別。

※店舗によって価格が異なります。

(取材=津曲克彦)

店舗データ

店名 鮨・酒・肴 杉玉 西宮北口(すし・さけ・さかな すぎだま にしのみやきたぐち)
住所 兵庫県西宮市甲風園1-10-1甲風ビル1F
アクセス 阪急神戸本線・今津線西宮北口駅より徒歩3分
電話 0798-69-1778
営業時間 【月~木】11:30~14:00/17:00~23:30(LO23:00)【金】11:30~14:00/17:00~24:00(LO23:30)【土日】17:00~23:30(LO23:00)
定休日 不定休
坪数客数 34坪55席
客単価 2500円~3000円
運営会社 株式会社スシロークリエイティブダイニング(本社:大阪府吹田市)
オープン日 2017年9月
関連リンク 株式会社スシローグローバルホールディングス公式HP

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