飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム関西」

ヘッドライン

〝ワインと楽しむ地域ごはん〟をテーマとした、ご当地連動型バル「るるぶキッチン」。今秋、京都に誕生!

バル横丁のコンセプトに従い、レセプション当日も気になるお店を“ハシゴ”して回るのだが、スタートとほぼ同時に、『るるぶキッチン』カウンター席は満席に。注目度の高さが伺える。
上記写真のような特設棚には、“特集地域”の食材や名産・特産品などを設置。店内には映像も流し、沖縄への観光意欲を喚起させるプロモーション〝仕掛け〟だ。
向かって左下から時計回りに「アグー豚のリエット」「秋田名物いぶりがっことクリームチーズ」「ゆずたっぷり キャロット・ラペ」「春菊のしょっつるバター炒め」「万能おかず生姜と切干大根のスペイン風オムレツ こどもケチャップ付き」。
こちらは京都市内で人気の焼肉処きはらの2号店。横丁への出店ということで敷居を低くスタンド形式(立ち焼肉)にしたものの、同店自慢のお肉の品質はそのまま。
『串カツとお酒 あいよっ!!』では、店長が利酒師の有資格者。薄衣でサクサクに揚がった串カツに合う日本酒を店長が厳選。写真のキス大葉ほか、絶品牛ロースやえびタルタル、ポン酢でいただくだし巻きの串カツなどがある。

 「るるぶ」と言えば旅行情報誌があまりにも有名だが、版元である株式会社JTBパブリッシング(東京都新宿区)が2017年6月に東京・赤阪に初めての飲食店、editor’s fav『るるぶキッチン』をオープンして話題を呼んだことは記憶に新しい。その2店舗目となるeditor’s fav『るるぶキッチンKYOTO』(以下るるぶキッチン)が同年10月31日、京都市中京区にある「烏丸バル横丁」内にオープンしたことはご存知だろうか。オープンから約1週間が経過した先日、満を持して行われたプレスレセプションにフースタ記者も招かれ、参加。「食を通じて地域の文化を発信する」ガイドブックの世界観を融合させた、新しいスタイルの飲食店である『るるぶキッチン』や「烏丸バル横丁」の魅力について取材した。

 改めて説明すると、『るるぶキッチン』とは、旅行情報誌『るるぶ』の編集者が
全国各地を旅して見つけた、とっておきの食材や料理を提供するご当地連動型バルである。キッチンを取り囲むようにカウンター席が設えられ、1人でも立ち寄りやすくなっている。こちらでは日本各地から取り寄せた“ご当地食材”を使ったレギュラーメニューとは別に、約2〜4週間単位で入れ変わる“特集地域”なるもの(まさにガイドブックの特集扱い!)を設定しているのが面白い。“特集”に選ばれると、オリジナルメニューの提供に加え、特設棚にはその地域の名産が並び、PR映像なども流され、とことんフィーチャーされるのだ。ちなみに、レセプション当日の“特集地域”は沖縄で、ピックアップ食材は「おきなわ和牛」「あぐ〜豚」だった。地域食材や観光PRを行いたい自治体にとって良いアピールになるのはもちろんのこと、旅好き、ご当地グルメ好きにも楽しい試みであることは間違いない。

レセプション当日、『るるぶキッチン』はじめ各店でふるまわれたのは、ドリンク1杯とおすすめ料理1品。バル横丁や“ハシゴ”に不慣れな方でも楽しめる、シンプルなオーダースタイルとなっていた。『るるぶuキッチン』で用意されたのは、人気のおつまみ5種を1皿にまとめたダイジェストメニュー(写真)。ご覧のとおり、一見したところ郷土料理だとは分からないが、1品1品がそれぞれご当地食材の魅力をあますところなく伝えている。バル横丁には全部で10店舗、2時間のレセプションで全店制覇はさすがに難しかったため、あとは気になる店を数店舗 “ハシゴ”させていただいた。

 バル横丁の仕掛け人の1人であるimprise 横丁事業部の芦田佳明氏によれば、店舗のリーシングについては「10店舗それぞれジャンルがかぶらないことを前提に、烏丸近郊で人気の既存店を集めました。いずれも口コミサイトで高評価の、店舗力のあるお店ばかり。従来の飲食業態とは異なる、飲食にエンターテインメント性も付加させた【バル×横丁】という新しいスタイルに共感いただき、快く出店いただきました」とのこと。東京と、京都の違いについては、「赤阪の『るるぶキッチン』では地方の名店を東京に集めたことで、お店にとっては例えば東京でのチャレンジを地元にフィードバックするなどの利点がありますが、ここ京都ではまた異なる趣向にこだわりました。ここはあくまでサテライトと言いますか、既存店ではできない、実験的な試みにもチャレンジいただき、相乗効果を狙っていただきたいと考えています。バルスタイルということで客足は100だとしても回転が早いので実際には200人、300人のお客様に自店の味や魅力を印象づけられます」と答えた。中でも烏丸という立地については、「やはり烏丸は感度の高い地域、その一言に尽きますね。まずは近隣の方にお楽しみいただき、育てていただき、その先に外部からも大勢のお客様が足を運んでくださるようになればという構想です」。今後の展望については、一過性の人気ではなく、「息の長い横丁」をめざす。「男性客だけでなく、女性や、土日にはファミリー層にも楽しんでいただけるようにタバコは一切禁止(アイコスのみOK)と、空気も実にクリーン。使い方としては0次会から4次会まで、さまざまな楽しみ方が考えられます。営業時間や休日などについては店舗主動なので、店舗会にお任せしています」。レセプションが終わる頃(19:00)には一般客も入店。平日だとは思えない賑わいだった。バルや立ち飲みといった“ハシゴ”の楽しさに目覚める人は今後も着実に増えていくと感じた。

(取材=文・撮影/西村由起子)

店舗データ

店名 るるぶキッチン(烏丸バル)
住所 京都市中京区三条通烏丸東入梅忠町20-1 烏丸アネックス1F
営業時間 平日(火~金)17:00~24:00 、土日12:00~24:00
定休日 毎週月曜
坪数客数 約190席(全体)
運営会社 株式会社JTBパブリッシング(東京都新宿区)

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM KANSAI All Rights Reserved.