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産直と市場の強みを生かす!店内でも新鮮な魚介類を味わえる「マル長 鮮魚店」が天満にオープン!

飲食店がひしめく天満・池田町に店を構える。1軒目はもちろん、お魚をちょっと食べたい時などの2軒目遣いにも最適。
提灯が目を引く明るい店内は、カウンター席・テーブル席合わせて54席を配置。カジュアルな雰囲気なので、気軽に魚料理とお酒を楽しめる。
将来的には、鮮魚店と居酒屋の売上を5:5にしたいと考えているだけあって、選りすぐりの魚介類は鮮度も自慢。飲食店に喜ばれそうなラインナップだ。
大きなすり鉢に旬の魚介類がたっぷり乗った、数量限定の「名物豪快すり鉢盛り」1,980円。インスタ映えしそうな圧巻の盛り合わせは、ぜひ注文したい一品だ。
普段から親交の深い株式会社イートファクトリー代表取締役の山口氏(左)と、株式会社RETOWN代表取締役の松本氏。素敵な笑顔で希望を語る両者の今後に注目だ。

大阪屈指のグルメエリア・天満に8月18日、漁港直送の新鮮な魚を購入できるだけでなく、店内の居酒屋でも味わえる「マル長 鮮魚店」がオープンした。同店を運営する株式会社イートタウンは、「大阪屋台居酒屋満マル」や「大阪新世界の山ちゃん」などで知られる「株式会社イートファクトリー」(大阪市北区 代表取締役山口功氏)と、「炭火焼鳥ちんどん」など飲食店11ブランドを展開する「株式会社RETOWN」(大阪市浪速区 代表取締役松本篤氏)が出資。同店のミッションは、産直、市場それぞれの強みを組み合わせて、関西に高品質な魚介類を安定的かつ手頃な値段で流通させる仕組み作りだ。産直活魚の直売所「中之島漁港」を手掛けた株式会社RETOWNが魚の流通を担い、そしてわずか7年で国内はもとより海外まで店舗展開を実現した株式会社イートファクトリーが、そのノウハウを生かした店舗運営を行う。

同店に並ぶ産直の魚は、三重県の安乗(あのり)漁港や、和歌山県の勝浦漁港、鳥取県の網代(あじろ)漁港、鹿児島県の串木野漁港など、松本氏が現場を訪れルートを築いた漁港だ。なかでも両氏が期待を寄せているのは、鹿児島県の大隅半島に位置する鹿屋(かのや)市の漁港。近年ブランド化に力を注いでいるカンパチをはじめ、マサバ、アジ、カワハギなどの畜養が盛んな漁港として注目を集めている。「実際鹿屋に足を運んでみて驚いたことは、豊かな錦江湾(鹿児島湾)という資源もさることながら、エサを確保するのが難しい時代に、天然のエサを8割以上使って育てていること。だから、臭みも全くなく脂の質もとても良いカンパチを育てられる。天然物とのそん色もありません。また、カンパチはとても面白い魚で、青魚で唯一熟成させた方が美味しいと言われる魚と言われているのですが、養殖のカンパチは熟成させると臭みが出てしまう。でも、鹿屋で養殖したカンパチは臭みが全く出ないんです。とても優秀なカンパチに惚れこみました。」(松本氏)。魚価にも深く影響する物流コストを抑えるため、週に1度、4kgのカンパチが300本入る8tの活魚車を自社便で用意して、鹿屋と大阪の店舗をつなげる。活魚車を自前で用意することで、1回あたり10数万円、月約60万円のコスト削減につながり、高品質のカンパチをリーズナブルな価格で提供することができるのだ。とはいえ、一年を通じて魚を安定的に供給できないことが、産直が持つ最大の弱点。日によっては漁ができないなどの理由で店舗に魚が揃わない、ということも起こってしまう。そこで、後継者不足という問題に直面していた大阪中央市場の仲卸・長原商店と株式会社RETOWNが提携。中央市場の仲卸として魚を安定的に仕入れることが可能となった。ちなみに店名の「マル長」は、長原商店の愛称から来ている。

鮮魚店としての営業は、午前8時にスタートする。天満に店舗を構えているので、近くにたくさん軒を連ねる飲食店に新鮮な魚介類を提供できる。もちろん一般客も購入が可能で、「都会にある産直鮮魚の直売所」としての役割を果たすことになる。また、いけすの魚を店内で食べられるようにすることによって、鮮魚店だけでは販売しきれないものも消費してもらえるので、食材ロスの削減にもつながるという。

午前11時に開店する店内の居酒屋は、一品ずつ工夫が感じられるメニューが揃う。先ほど紹介した鹿屋のカンパチは、お造りがなんと1人前380円というリーズナブルな値段。店イチ押しのお造りが揃う「本日の造り盛り合わせ」は7種1,280円と、こちらもお財布に優しい価格だ。また数量限定の「名物 豪快すり鉢盛り」1.980円は、フォトジェニックな盛り付けが女性にも受けそう。ほかにも、1貫130円から楽しめる鮨や、天ぷら、串カツなどの揚げ物、活さざえつぼ焼き、ホタテ浜焼きなどの焼き物、お酒のアテにぴったりの一品メニューなど、種類豊富だ。「鮮魚店と飲食店がセットになった『マル長 鮮魚店』のようなスタイルには、鮮魚店だけでは売りさばけないものも、飲食店で加工して提供できるという強みがあります。今後も鮮魚店と飲食店がセットになった、『マル長 鮮魚店』というスタイルの店舗を展開していきたいですね。」(山口氏)

近年、人手不足や環境変化などの理由で衰退している漁港が増えている。だからこそ、危機感を持っている漁師や漁港が増えてきていると、両氏は語る。また、大阪の市場も市場規模が大きい東京に買い負けてしているという大きな問題がある。がんばる漁師や漁港はもちろん市場関係者とも良好な関係を築きつつ、消費者に新鮮な魚介類を手頃な値段で提供できる『マル長 鮮魚店』の新しい取り組み。これからの鮮魚店・飲食店にとって、新しいビジネスモデルとしての期待が高まる一方だ。

(取材=津曲 克彦)

店舗データ

店名 マル長 鮮魚店(まるちょう せんぎょてん)
住所 大阪市北区池田町8-15 リトルシャトー1F
アクセス JR天満駅から徒歩5分、地下鉄堺筋線・谷町線天神橋筋六丁目駅から徒歩5分、堺筋線扇町駅から徒歩10分
電話 06-6949-9221
営業時間 8:00~17:00(鮮魚店)、11:00~24:00(居酒屋)
定休日 なし
坪数客数 35坪 54席
客単価 2,800円
運営会社 株式会社イートタウン
関連リンク 株式会社イートファクトリー HP
関連リンク 株式会社RETOWN HP

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