飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム関西」

ヘッドライン

葡萄の枝を焚べて焼く串焼きとワインの店「BRANCH(ブランチ)」が南森町駅に6月30日オープン


大阪市内で鶏肉の加工・卸業を営む株式会社マザーフーズ(大阪市旭区 代表取締役 柴田佳昌氏)の直営店である「BRANCH(ブランチ)」が6月30日南森町にオープンした。同店は、惣菜店である「KOTORI DELI 千林大宮店」、「セルフ焼鶏ことり」に続き同社3店舗目(直営は2店舗目)の飲食店となる。同社の創業は2008年。元々スーパーを経営していた柴田代表が、知人のツテで焼鶏串の加工業として創業したことが始まりとなる。創業当初は苦戦したというが、当時の中国産食材への逆風を追い風に順調に業績を伸ばした。自ら飲食店経営に乗り出したきっかけは、同社主要事業の一つであるオリジナル商品の開発にある。商品開発を行う中で”自分たちが作ったものがどういう風に消費者に食べられているか”を定点観測する場として、飲食店出店を決意する。出店にあたり責任者として迎えた上村聡一朗氏は、柴田代表と旧知の仲。飲食事業を検討していた柴田代表と、独立を模索していた上村氏との思惑とタイミングが一致し、タッグを組むことになったという。

南森町駅は梅田駅からもほど近いエリアに位置し、ビジネス層と近隣に住む生活層が混在するエリアだ。平日はビジネス客がランチや仕事終わりのディナーに利用し、週末は近隣住民がちょい飲みや食事利用するシーンを想定している。コンセプトは「葡萄の枝を焚べて焼く串焼きとワインの店」。ソムリエでもある上村氏が自身により一から考案したコンセプトだ。世界のワイン生産地では葡萄の収穫が終わり冬になると、翌年の収穫量調整のため剪定(枝切り)を行うが、特別な日にその枝を利用してワインとともにバーベキューを楽しむという。炭で焼くだけの串焼きとは違う、葡萄の枝が醸す独特の香りと風味が広がり、ワインとの相性は抜群だ。「BRANCH」では、大阪府柏原市のカタシモワイナリーで剪定した枝を使用している。

「NAGAYA200」というモダンな長屋をイメージした建物に入居する店内は、1-2Fで前面ガラス張りとなっており、天高があるため開放感にあふれている。また、白タイルや白木を多用した柔らかい内装となっている。壁面にはワインの木箱や瓶・グリーンを多用したオブジェが飾られ、5mにおよぶワイン生産地の四季をイメージしたオリジナルの絵画も飾られており、店のコンセプトを内装からも感じることが出来る。1階は気軽に利用できるカウンターキッチンをメインとした客席、2階はゆったりとできるテーブル席やソファー席が配置されている。デザインはユキタエイシデザイン事務所が担当。

メインメニューである串焼きは、「もも肉」(190円)や「ねぎま」(190円)などの定番串から、鶏のフォアグラをごま油とネギで食べる「肝スペシャル」(250円)、1羽から数グラムしかとれない稀少部位の「電撃ホルモン」(380円)など、珍しい串も並ぶ。その他、鴨・牛・豚・羊肉も同じく串に刺したスタイルで枝焼きしたものを提供する。串以外にも、同社の強みを活かした鶏のメニューを楽しむことができる。毎朝近くの工場で処理される朝引きの鶏は、夕方店に届き、「朝引き鶏のビストロカルパッチョ」(980円)、「朝引き鶏の生レバー」(780円)として提供される。一番新鮮な鶏を一番美味しいタイミングで食べてほしいという想いから、店では提供後10分以内に食べることを推奨している。その他にも、同社のオリジナル商品である「手羽トロ唐揚げ」(580円)、「手羽先赤火山スパイシー」(2本・480円)から、〆のメニュー「鶏ガラスープパスタ」(880円)、「チキンチーズリゾット」(900円)まで、新鮮な鶏を思う存分楽しめるメニュー構成となっている。

ドリンクは、ソムリエである上村氏セレクトのボトルワインがグランドメニューだけでも白・赤・スパークリングと約50種(1900円~9800円)を取りそろえる。飲み切れなかったワインは持ち帰ることができ、無料で「窒素ガス充填サービス」も行っている。酸化を防げるため1週間程度風味をキープできる、顧客には何とも嬉しいサービスだ。グラスでは「シャンドンブリュット」を関西圏最安値の490円で提供。スパークリングカクテル(390円)や自家製サングリア(550円)、キティーやスプリッツァーのワインカクテル(480円)をはじめ、「極上生レモンde酎ハイ」(480円)や「シャリシャリ檸檬酎ハイ」(550円)に、「ホッピー」(390円)まで幅広くメニューに並ぶ。若い男女だけでなく、串焼きと手羽トロを片手にちょっと一杯飲みたい年配のビジネス客にも優しいラインナップだ。中価格帯の業態ながらも、「サービス料、お通し、チャージなし」というのも嬉しい。

上村氏という飲食業に強いパートナーを得て、昨年からスピードをもって店舗展開を進めている同社の今後だが、東京・末広町で開業したセルフ焼鳥業態を大阪で本格的に展開予定という。1500円~2000円の低単価と「セルフ焼鳥」という新しい業態を武器に、大阪のマーケットに旋風を巻き起こそうとしている同社の今後から目が離せない。

ヘッドライン一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM KANSAI All Rights Reserved.