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「美容」「健康」「美味しい」3つの“馬力”が 今後の関西外食シーンを牽引する兆し!

馬肉の魅力は刺身でも焼きでも美味しく食べられるところ。他の精肉と比べても非常にあっさりしているので老若男女すべての口に合う。
同社のこだわりは食材だけでない。馬肉のおいしさを引き立てるもの、すべてに最良の気配りを行う。陶器製にこだわった焼き器もその1つ。
生産量がごくわずかなため、運が良ければ食べられる稀少部位。信頼できる生産者とのルートがきっちりと確保できているからこそ入手可能。

 食にもファッションにも独自のこだわりを持つ、自他共に認める“通”たちがお気に入りを求めて昼夜を問わず集まる街・堀江に拠点を置く株式会社OICY(大阪市中央区、代表取締役兼子栄治)。「一食入魂」をスローガンに、人が生きていく上で欠かせない「飲食」で、安全・安心はもとより世界中をおいしい(OICY)笑顔で包み込もうと躍進中の飲食総合商社である。

 そんな同社が先日、南船場という、いわば“お膝元”で新店をオープンさせた(6月8日)。東京・池袋に直営店を展開中の「東京馬焼肉 三馬力」2号店である。近年の「おいしくてヘルシー」な馬肉ブームを追い風に、東京での大成功を受けての関西への逆輸入かと読めるシナリオ。だが、「東京での初出店は当時、馬肉を食す文化が日本で未成熟だったこともあり、順調な滑り出しとはいきませんでした」と兼子氏。聞けば、当初の売上は200万/月。20坪の店舗でこの売上は確かに上々とは言えないだろう。それが翌年には300〜400万/月に、現在では500〜600万/月と上り調子。「良いものは少しずつ広がる」そんな素材ビジネスのお手本のような数字の推移。満を持しての大阪凱旋と考えていいだろう。

 これまでにも様々な業態開発を手がけてきた彼らが選んだ最旬素材が、馬。取締役副社長を務める山川博史氏は「日本各地を訪ね、いろんな業態を調べていたとき、熊本で出会ったのがこの素材。生食でも加熱しても、本当においしい。兼子とも意見が一致したことから、現地で最大手の生産者である千興ファームで馬肉について学び、自分たちでも研究を重ねて、仕入れさせていただくことに」なったと経緯を語る。現在は熊本地震の影響から馬肉供給がストップし、営業停止に追い込まれる馬肉専門店が多い中、OICYでは千興ファームだけでなく日本全国の生産者と出会い、ルートを築いていたことから、「お客様にご迷惑をかけることなく、安全・安心で、おいしくヘルシーな馬肉を安定供給できる」と判断。このタイミングでも攻めの出店が可能となった。

物件は、居抜きのリノベーション。「馬という素材は歩留まりが悪く、コストがかかりがち。できる限り低価格で、1人でも多くのお客様に馬肉に親しんでほしい」という想いから、店舗改装費用は徹底的に抑えて通常の約1/2程度で済ませた。高級感よりもあえてカジュアル路線で、老若男女、ファミリー層でも気軽に来店できるデザインを意図。あえて意匠はシンプルにして、キャラクターである「sambaくん」を引き立たせた。改装費は抑えたものの、馬焼肉は火加減が命であるため、陶器製の馬肉調理に最適な焼き器を取り入れるなど、こだわる部分には費用は惜しまない。抜き差しの手加減。ここにこそ、OICYプロデュースの巧みさ、真摯な企業姿勢を感じさせる。「こんな美味しい食材、普及していないのはもったいないこと。味もさることながら、L-カルニチンなど栄養も豊富。牛や豚と違い、食べ過ぎても胃もたれしにくく、あっさりとしていて、年配の方にも好まれる味わい。おうちで食べる食材ではないから、どんどん来店して食べてほしい」と兼子氏。

オープン前日にはレセプションが開かれ、編集部もOICYが誇る新鮮な馬肉を試食。精肉との違いは刺身でも食べられること。コウネ、フタエゴ、ヒレニク、カイノミなど、いろいろな部位を生でも焼きでも、特製タレやゆき塩などお好みで調味していただいた。いずれも絶品で、どのテーブルも一様に箸が止まらぬ状態だった。「今日は幸運です」と滅多に流通しない希少な部位もいただき、口福に満たされるひとときとなった。育成に時間がかかること、生産量が少ないことなど、馬肉の流通にはさまざまな壁が付いてまわるが、それを乗りこえての出店について「今こそ、まさに馬肉のおいしさを広めるチャンス」だと兼子氏は意気込みを見せた。三馬力の「三」とは「美容」「健康」「美味しい(OICY)」の3つの力を指す。牛や豚、鳥にはない馬独自の魅力である。この「馬力」に牽引されて「東京馬焼肉 三馬力」は大阪に新たな旋風を巻き起こすかもしれない。
(取材:西村ゆきこ)

店舗データ

店名 大阪馬焼肉 三馬力
住所 大阪府大阪市中央区博労町4-7-7 チェルシービル 2F・3F
電話 06-6251-3938
営業時間 [夜]17:00~25:00(フードL.O.) 
定休日 無休

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