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イデアがついに「立ち飲み」業態で三宮一等地に出店!日本酒1杯400円、品揃え100種、ネオ日本酒ブームの波が神戸にもやってきた

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三宮の中心部北長狭通。街の歴史はあるものの阪神大震災以降人口減少に悩まされているという。
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縁起の良いものをギュッと凝縮した店名「鶴亀八番」。生ビール200円の文字が勢いよく踊る。
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明るく賑やかな店内。壁面の日本地図上には各地の地酒が記載されている。店には常時日本酒50種、焼酎50種を用意。1杯400円(90cc)というポーションは、色々な銘柄のお酒を飲んでみたい、というニーズにぴったりだ。
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店の看板メニュー「熟成肉の鉄板焼き」(980円)は原価率ほぼ100%。これを食べに来るお客さんも少なくないという。
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店の冷蔵庫には地酒がぎっしり並んでいる。他では飲めない地酒に出会うことができるのも、店の大きな売りだろう

 東京は銀座で「神戸牛炉釜炭焼ステーキIDEA銀座」を、神戸の北野エリアでは正統派日本料理「春慶」をオープンさせたイデアコーポレーション(神戸市中央区京町 代表取締役 砂泊慶昭氏)。高級食材、単価の高い業態での出店が続いただけに「次はどんな業態で?」と関係者の間では注目が集まっていた。   5月16日にオープンした「鶴亀八番」は大方の予想を裏切る「立ち飲み店」、それも日本酒を多く扱う大衆的な業態だった。場所は三宮の北長狭通の生田筋に面する一階。人通りも、行き交う人の年齢層も多種多様だ。   「実は日本酒をこのポーション(グラス一杯90cc 400円)で提供するというのは、もう5年前からやっていたんです。」そう語るのはイデアの営業本部長山本氏。「当社が経営する『居酒屋 匠 雪月風花』では日本酒をずっと扱ってきました。三宮で2店舗出店していましたが、立地はいずれもビルの3階でした。ちょうど店舗の移転を考えていた時に、この物件と出会ったんです。」同ビルにはイデアが経営する「自然派創作料理 雪月風花 本店」も入っている。オーナーからの要請もあって路面での出店となったが、普通にテーブルを置いて、日本酒を扱う居酒屋をしたのでは回転率も悪く、ありきたりのことしかできない。「9割の店はどこも似たり寄ったり、同じことをしている。でもそれでは生き残れないと思うんです。1割の店はどこも振り切ったことをしている。そして生き残っている。私たちはすでに日本酒を扱ってきた実績があり、食材にもこだわり、料理にもこだわってきました。それを安く、幅広い層の人に提供したい。それを実現できるのが『立ち飲み』というスタイルだったんです。」   日本酒、焼酎合わせて100種類を常時用意。ほとんどをグラス1杯400円で提供する。日本各地の地酒は酒屋から仕入れているが、ただ仕入れていたのでは通り一辺の物しか入らない。初めは酒屋巡りから始まり、店のコンセプトを伝えるだけだったが、日本酒の奥深さをもっと共有したいという思いから、日本酒講習会も行った。次第にサプライヤーからの信頼も高まり、「ぜひそちらで扱ってほしい」という提案も受けるようになった。 店の販促は一切行っていない。三宮の一等地で勝負するからには、販促の力よりも現場の持つ力で勝負したい。生ビール一杯200円(7時まで)は、会社帰りのサラリーマンを考慮したものだ。大体の店が6時までで切り上げるハッピーアワーと呼ばれる時間帯を1時間ずらし、店の目玉の一つにした。 店の看板メニューは「熟成肉の鉄板焼き」(980円)。黒毛和牛の雌の肉をドライエイジングという手法で熟成させる。専用の冷蔵庫で完璧な温度管理の下熟成された肉は、驚くほど濃厚な味わいだ。「神戸でドライエイジングの熟成肉を出したのは当社が初めてだと思います。私がこの熟成肉に出会ったのは今年の2月。翌3月には別の店舗で窯焼きとして出し始めました。熟成にはウェットエイジングという手法もありますが、骨の旨味まで引き出したドライエイジングの熟成肉の味わいは最高です。」手間暇かけられた食材だけに、原価率はほぼ100%。しかしこれ目当てにやってくる客もいるという。 もう一つの看板メニュー「中落ちマグロ大盛り」(580円)は、マグロの卸から直接納入されたものだ。安いだけではなく、とにかく新鮮で美味しい。 客単価はだいたい1500円。客層はサラリーマンだけではなく、OLや若い女性も多い。「来てほしい客層が来てくれている」と山本氏が言うように、ただ安いだけの「立ち飲み」ではない、「そこでしか味わえない何かを求めてやってくる」店になっている。   今後、この「鶴亀八番」は店舗数を増やしていく予定だ。「駅前だろうと少し離れた立地だろうと、やりたいことがハッキリしていれば、条件は関係ないと思っています」と山本氏。「いつも新しい出会いがあるごとに、新しいことに挑戦してきました。今後さらに店として大きくしていくためには、まだまだやるべきことがあります。」 日本酒ブームがささやかれる中、それだけはないプラスアルファの要素を取り入れて展開する「鶴亀八番」。この動きは神戸だけではなく、全国に広がっていきそうだ。

(取材=編集部)

店舗データ

店名 鶴亀八番  (ツルカメハチバン)
住所 神戸市中央区北長狭通2-1-1 ( パープル山勝ビル1F )
アクセス 阪急神戸本線 三宮駅から  163m
電話 078-331-1889
営業時間 [月~金] 16:00~13:00(L.O.22:30) [土・日] 15:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 無休
坪数客数 15坪・最大収容人数45人
客単価 1500円
運営会社 株式会社イデアコーポレーション
関連リンク 株式会社イデアコーポレーション
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