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4月16日、「路地裏のファンタジスタ」が、らしくない南船場で、ひとりで炙るのが似合うちょい飲み系焼肉店「焼肉亀田」をオープン

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ひとり焼肉にぴったりなカウンター席を用意。
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炊飯器を4台用意したのは「焼肉と一緒にごはんをおいしく食べて欲しい」との思いから。時間差で炊くことが多い。
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店長の亀田氏(左)を会社に誘った理由は、「いい笑顔をするので」と細井氏。
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おすすめの下町の晩めしセット980円(税別)。タレをたっぷりつけたハラミをご飯とともにほおばるとたまらないおいしさ。
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スッキリとした2階の店内。こちらも昭和なテイスト。

心斎橋の人気焼鳥店「SASAYA」を振り出しに、怒濤の出店を続ける株式会社 SASAYA(大阪市中央区、代表取締役・細井克司氏)。お初天神エリアの路地裏店でヒットを飛ばしたことから「路地裏のファンタジスタ」の異名でも知られる代表取締役の細井氏が、今回選んだのは意外にもオシャレエリア南船場。「備長炭やきとり 坂上家」や「焼鳥 ひらい」など、店舗に店長の名前をつけるなど、店長にある意味“店主”的な裁量権を与える同社。今回の出店業態や場所も基本的には亀田賢店長の希望だった。「堀江生まれの堀江育ちなので、この辺りには愛着があって、出店するなら堀江や南船場がいいと思っていたんです」と亀田店長。道頓堀にある有名な焼肉店の常連だったことから、大好きな焼肉業態を希望したそうだ。外観や内装は“昭和の焼肉屋”という店長のイメージコンセプトを実現。確かに、席に着くと郷愁感に襲われる。肉の種類も希少部位流行りの昨今には珍しくシンプルで、ハラミ745円、カルビ702円、ハート432円、マルチョウ486円などだ。骨付きカルビ756円という最近の新店では見かけなくなったメニューもあえておいている。しかも、ガスロースターという昭和スタイルを貫く。社長、店長が共にプッシュするのが、「下町の晩めしセット」(980円・税別)。ハラミ、カルビ、キムチ、ごはんのセットメニューがイチ押しだそうで、仕事終わりのサラリーマンに、軽く寄ってもらって食べて帰ってほしいそうだ。SASAYAグループの特徴のひとつが、先ほども触れた店長の裁量権。それと、もうひとつが、元働いていた店舗とのつながりシステム。各店長の修業先である元いた店舗の店長にも売り上げの数%が歩合として支給される。その代わりに元いた店舗の店長が店舗運営にかかわるサポートをするというものだ。 亀田店長が元いたのは、大阪・桜川の「八百屋とごはん うらや本店」。野菜にこだわり、定食やおばんざい的メニューが充実した同店で3年間働いていた。おばんざいと焼肉では180°違うが、看板メニューの「下町の晩めしセット」はうらやの定食に共通するものを感じる。しかも、ごはんはひとめぼれを使い、常にほかほかのごはんを楽しんでもらえるよう用意した4台の炊飯器を時間差で炊いくなど、ホスピタリティ重視なうらやイズムを継承している。亀田店長が「八百屋とごはん うらや本店」で働き始めたのは、約3年前。もともと「SASAYA 本店」の常連で、当時はバンドマンだったのだが、細井氏の誘いでバンド活動のかたわらうらやで働きはじめたのが最初だ。「うらやで働いているうちに楽しくなっちゃって…」と亀田店長も言うように、サークル的な雰囲気を持つSASAYAのスタイルにあったのか、2年前に正社員になり、半年ほど前から、店長候補として細井氏と店の構想を練っていたということだ。キャリアの浅いスタッフを次々に店長に据え、出店攻勢しているようにも思えるのだが、細井氏はマメに店舗に顔を出し、立ち話的にでもミーティングをしている。各スタッフの現状や未来への希望を汲み取り、会社の未来へとつなげていくのが細井氏の得意とするところだ。店長が、業態から、内装のコンセプト、店名のネーミング、出店場所まで任されることから生まれる“責任と愛着”。これに、これまで働いていた店からのノウハウの伝授や人材という“バックアップ”が加わるのが、SASAYAの運営スタイル。SASAYAグループは現在19店舗だが、これまで閉店は“0”。現在のシステムになってからの店長の退社も、家庭の事情による1人だけだ。「しんどい時期があった店もありましたけど、みんな(各店長)が、自分の店だと思っているから(閉店は“0”)」と細井氏。店長候補の意思が大事なスタイルなので、物件探しが重要だ。「焼肉亀田」は、店舗を探し始めてから半年ほどで見つかったが、過去には3年近くかかった店もあるとか。現在も、約8名が出店準備と物件探しを進めている。細井氏は「(アベノミクスで、)飲食人材の不足が深刻になってきているがSASAYAグループは、ほとんど影響を受けてない」と言う。離職率も低く、新人採用も順調だそうだ。手間も時間もかかり効率的でないように思えるスタイルだが、その分、さまざまな強味も持っている。「焼肉亀田」の次もすでにカウントダウンに入っている。谷町六丁目に蕎麦の店を準備中だ。できると見込んだ人材に、責任と強い絆のバックアップで出店させていくという、ほかにないスタイルの未来が非常に楽しみだ。 

(取材=高田強)

店舗データ

店名 焼肉亀田
住所 大阪市中央区南船場4-8-2
アクセス 地下鉄各線「心斎橋」駅から徒歩5分
電話 06-6241-2533
営業時間 17:00~翌4:00
定休日 無休
坪数客数 18坪・46席(カウンター9席)
客単価 3500円
運営会社 株式会社SASAYA
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