飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム関西」

ヘッドライン

7月22日「京町堀クラフトビア食堂 dig beer beR」がオープン! 独自サーバーによる2種の温度管理、アメリカの樽生、西日本ハンバーガー協会とのコラボメニューをスタンバイ。母体は名店「eni-bru」

dig内観-thumb-480x640-2637.jpg
天井が少し低めなのは、以前駐車場として使われていたから。その趣を活かし、ライトや柱はむき出しに。カウンター席はこの奥にある。
digカウンター-thumb-480x640-2639.jpg
広々としたカウンター席。キッチンスペースもかなり広めで、西尾氏曰く「自分の中ではかなり異例」だとか。バーではなく、あくまで食べる業態でありたいとう考えの現れだ。
dig サーバー-thumb-480x640-2641.jpg
いぶし銀な光を放つオリジナル冷蔵サーバーは、西尾氏が自ら設計。Low(4-5度)とMid(7-8度)に設定ができる。
dig圧力計-thumb-480x640-2643.jpg
温度管理を変更すると、おのずとガス圧の微妙な調整も必要になる。西尾氏もスタッフもいちから勉強したとか。
dig 西尾氏-thumb-640x480-2645.jpg
代表の西尾圭司氏。人材育成は本人曰く「厳しい」。店舗のスタッフとして育てることはもちろんだが、「社会でしっかり生きていける腕と人間性を身に付けてほしい。採用した以上、その子の人生に、きっちりと関わる」と語る。

京町堀にクラフトビール専門店「dig beer beR(ディグビアバール、以下ディグ)」がオープンした。昨年から関西でクラフトビール人気が高まり専門店も増えているが、ディグは他店とは一線を画す。母体は、関西のクラフトビールシーンをけん引してきた中百舌鳥の「eni-bru(エニブリュ)」。2006年、代表の西尾圭司氏が、クラフトビールが根付いていない時代、あえて堺というローカルエリアに専門店を出店した。「造り手と飲み手の思いをつなぐ」というテーマのもと、国内21種の樽生クラフトビールを揃え、品質管理を徹底。接客力や豊富なフードメニューもあいまって、全国からクラフトビールファンやブルワリーが集まる名店となっている。「ディグ(dig=探求する、掘り下げる)」は、そんなエニブリュの深化版。これまで培ってきた専門店としてのフォーマットに新たな挑戦をプラスし、次世代の育成も視野に入れた業態だ。挑戦のひとつが今回、アメリカの樽生を導入したこと。西尾氏はこう話す。「アメリカのクラフトビールはホップがきつく、優しい味を好む傾向がある郊外では受け入れられにくい。市内でなら提供できると考えました」。もともとクラフトビールはアメリカが主流でブルワリーは数千カ所。西尾氏の中で、挑戦したいビールの一つだったようだ。さらに、冷蔵サーバーの温度をLOW(4~5度)とMID(7~8度)の2つに分けた。ビールの特徴を引き出すために温度を使い分けるのだが、専門店とはいえそこまでするのも珍しいと西尾氏は言う。「専門店が多い東京でも種類によって温度を変えている店は少ないと思います。今回、冷蔵サーバーは特注で管理もさらに複雑になりました。でも“深化”するなら、振り切ってやろうと」。サーバーは、西尾氏自ら設計図のアウトラインを引き、施工会社がそれに合わせてパーツを揃えた。西尾氏は、「アメリカで使われているものをモデルにし日本風にアレンジした」とシンプルに話すが、長年の経験のなせる業だろう。施工側も初の経験だったようで「彼らの引き出しとなり、この先クラフトビール店で活用してもらえたら」と西尾氏。店舗によって味や品質にバラつきがある日本のクラフトビール業界のフォーマットを作りたいと、同業者にも知識や情報を出し惜しみしない。ドリンクは樽生クラフトビール16種のほか、国産ワインを酒、関西初登場のビアカクテル「ランドル」、聞き慣れないアメリカのクラフトウイスキーもスタンバイ。「2008年に法律が変わり個性あるメーカーが増えて400社ほどあります。キャラが強く、味は雑(笑)。それでも、人がやらないものを見つけて提供することに面白さを感じます」フードはエニブリュ同様、洋風の創作料理を中心に展開する。今回は、「西日本ハンバーガー協会」とコラボし、フィッシュハンバーガーを提供している。店舗にメニューはなく、サイトやSNSをチェックした人だけ食べられるという企画もおもしろい。さて、中百舌鳥から京町堀へと出てきて2か月少し。客層の違いを感じているという西尾氏。「南大阪と比べるとやっぱり淡泊かな(笑)。でも、落ち着いた人や街の雰囲気が気に入りました。街の人たちからすればエニブリュの知名度は関係ないので、多くのアイテムで間口を広げて、来店動機やリピートにつなげたいですね」今後のクラフトビールシーンについて、語ってもらった。「東京では、インド料理とクラフトビールという店も出てきているようですよ。専門店ではなくて居酒屋で1、2タップ置くというのも増えるでしょうね。ただメーカーは品質管理にこだわるので安易な流通は望まず、ブームを静観する会社も出てきています。また、いいインポーターが増えているので、アメリカのクラフトビールには注目。黒船がやってくるかもしれません」。「もうすぐ50歳です」と苦笑する西尾氏だが中百舌鳥と京町堀を行き来する毎日で、真夏の野外クラフトビールイベントに出店するときも、自ら現場に立つ。次世代を担う若手はその姿をしっかり見ているに違いない。

(取材=横田ちはる)

店舗データ

店名 京町堀クラフトビア食堂 dig beer baR
住所 大阪市西区京町堀1-12-31
アクセス 地下鉄四つ橋線肥後橋駅から徒歩3分
電話 06-6445-6505
営業時間 17:30~翌1:00
定休日 無休
坪数客数 約19坪・39席(カウンター13席、テーブル26席)
客単価 3000円 
運営会社 株式会社喜色満面道
関連リンク 公式
関連リンク Facebook
関連リンク 西日本ハンバーガー協会

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM KANSAI All Rights Reserved.