飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム関西」

ヘッドライン

神戸に「北野坂 舷 GEN」がオープン!大人のムード漂う空間でいただくモダンな炉端焼と絶品出汁で作るおでんが非日常を演出

店に入ってまず目に飛び込んでくるのはカウンターの前にディスプレイされた色とりどりの野菜や魚といった新鮮な食材。あれもこれもと目移りしてしまう。
北海道の中央市場から直送された魚介。干物は地元で3代続く若大将が、塩だけで味付けして一日干したものを毎日届けてくれる。
アンバーな照明と和モダンを意識したインテリアの個室。プライベートでも接待でも利用できそうだ。
店の中央に置かれた炭焼きの炉。自分で選んだ食材を直接目の前で焼いてもらうスタイルは炉端焼きの醍醐味。傍らには自慢の出汁で煮込んだ「おでん」と「すじコン煮」がぐつぐつと音を立てている。
北野坂に灯りがともり始めるのは夕方から。昼間には気付かなかった大人の雰囲気が漂い始める。「僕は今年45歳。この『北野坂 舷』のターゲットはまさに僕世代なんです」そう語る事業部長の小野氏(右)。古き良き物を大切に、現代にアレンジしていく感性は、年代を問わず共感を呼びそうだ。

夕暮れ時の神戸・北野坂。坂を登るほど駅前の喧騒から離れ、路地に入ると和の佇まいの店がぽつりぽつりと残っていて大人の遊び場の風格はまだ失われていない。「北野坂 舷 GEN」(メイワ、神戸市中央区、代表取締役社長:楢崎裕二氏)は、2010年に三宮で出店した「日本料理 櫂」のスピンアウトとして、5月27日にオープンした。これまでメイワは「サンマルク新神戸店」、「日本料理 櫂」、「ワインバー Ⅾ」、「ポルトバール KNOT」、と神戸を中心に飲食業を展開。今回は5店舗目の出店となる。しかし、創業82年という老舗の本業は元々繊維輸入業だったという。「現在はファッション事業、ワイン事業、外食事業と別れていますが、長く繊維輸入業を中心に発展してきました」。そう語るのは外食事業部・事業部長、小野達也氏。「ですからファッション出身の当社だからこそできる空間作り、演出というものを常に心がけています。『日本料理 櫂』は懐石と割烹が中心。ターゲットは経営者の方々が主です。しかしある程度年月が経ち、スタッフも成長してくると、新しいことに挑戦したくなります。特に評判だった出汁を使った業態を作りたい。『舷』の始まりはそこからでした」小野氏を中心に新業態プロジェクトが立ち上げられ、“割烹ほど肩ひじ張らず、居酒屋ほど崩し過ぎない”をコンセプトに、中間層をターゲットにした価格帯にこだわった。「櫂」でしばしば取り上げてきた北海道の魚介類に焦点を当て、札幌の中央市場から直接仕入れるルートを確保。さらに自慢の出汁で煮込んだおでんと20年ほど前にブームだった炉端焼という業態を組合せた。そして、店内を和モダンで統一することにより、昭和の匂いのする業態を、大人が楽しむ非日常の空間に変化させた。「ターゲットは僕ら世代。つまり部長クラスです。プライベートで部下を連れて、2人で①万円。その価格帯だと素材のランクを落とさずに、炉端焼という調理スタイルにすることで人手を抑えられます」魚介のほとんどは北海道の中央市場から直送される。ほっけ、八角、ホタテといった定番の物から、鵡川(むかわ)のシシャモ、季節限定の厚岸(あっきし)の牡蠣など、関西では珍しいものが並ぶ。また地元で3代に渡って魚屋を営む若大将が手作りする干物は、塩だけで味付けされ、一晩干したもの。ノドグロやカマス、連子鯛など、こちらも人気だ。野菜は、健康志向を反映して常に豊富な種類を用意している。たとえば北海道から送られた紫アスパラやトウモロコシは生でも食べられる甘さで、これらを炭火でさっと炙るだけで、贅沢な一品になる。その他、定番メニューの「まぐろのお造り」(1280円)、「ホタテ貝のバター焼き」(850円)、「特撰黒毛和牛 すじコン煮込み」(650円)など料理屋ならではのひと手間かけた一品も揃う。素材の味を存分に活かした料理に合うのは日本酒ということで、日本酒は常に15~20種類、灘の酒を中心に用意。おすすめは「利き酒セット」(1000円)。日替わりで3種類の飲み比べができる。「ハレ」と「ケ」、「非日常」と「日常」、このコントラストが曖昧になりつつある昨今、ちょっとした演出で素朴なものを贅沢に感じさせる楽しみ方を「舷」は提案する。炉端焼というスタイルは昔ながらの調理スタイルだが、スーパーやデパ地下では「焼魚」が惣菜として売られ、人気だという。住環境が変わり、家で魚を焼くと匂いが付く、煙がこもる、と食生活にも変化が出てきた。目の前で食材を選び、炭火で焼く。シンプルだが現代人にとってはもはや贅沢になりつつある。時代の流れが多様化し、常に新しいものが求められる中、今後は海外に向けて同社が提案する食と空間のコラボレーションを発信していきたいという。円安、市場のグローバル化という波に乗って、日本の伝統、文化、食の融合という新しいサービスの輸出に、今後ますます期待が高まる。

(取材=下川由樹子)

店舗データ

店名 北野坂 舷 GEN
住所 神戸市中央区中山手通1-11-5 ( 三友ビル1F )
アクセス JR三宮駅から徒歩5分、神戸市営西神・山手線三宮(神戸市営)駅から徒歩3分
電話 078-331-7323
営業時間 17:00~23:00(ラストオーダー22:00)
定休日 日曜・第三月曜
坪数客数 25坪・28席
客単価 4500円
運営会社 メイワ株式会社
関連リンク メイワ株式会社
関連リンク 北野坂 舷 GEN(食べログ)

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM KANSAI All Rights Reserved.