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「焼肉ホルモン 龍の巣」心斎橋本店が移転リニューアルし、原点回帰 油かす工場の設立、海外出店など話題が続く、龍ノ巣代表・畑氏に聞く!

手前がカウンターで奥がテーブル席。一号店の串カツ店から畑氏が図面を引いている。
ホルモンや赤身は仲買を通さず、加工場から直送。以前より鮮度があがり、なおかつ低価格が実現している。
「龍の巣」の原点、かすうどん。2011年8月から自社の加工場を設立し、同時に子会社「龍の巣インターナショナル」を立ち上げた。
テーブル席はキッチンに密着させることで、お客様との距離が近くなり、カウンター状態で接客ができる。
代表の畑氏。いずれはトップインタビュー等で、その「直感型でつねにトライ&エラー」な波乱の人生をじっくりご紹介したい。ちなみに店名は坂本龍馬が由来。

大阪でホルモン系焼肉業態を一気にメジャーにした「焼肉ホルモン 龍の巣」(龍ノ巣、大阪市淀川区、代表取締役:畑 博貴氏)。心斎橋本店は2001年に三ツ寺筋でオープンし、現在梅田に2軒、奈良1軒を展開している。2012年9月3日には心斎橋本店が移転リニューアル。場所は同じく三ツ寺筋で、西へ100mほど移転し、規模は5坪から15坪に拡大した。リニューアルの背景には、設立約10年の節目を迎えた同社の変革がある。代表の畑氏の中で、焼肉店以前に情熱を傾けていた南大阪のソウルフード「かすうどん」への原点回帰が始まっているようなのだ。畑氏とかすうどんとの出合いなどこれまでの経緯は後程として、今回の心斎橋本店のランチには「かすうどん」各種(630円~)をランナップ。かすうどんの「かす」とは、牛の小腸を素揚げして余分な脂を抜いてから、旨味を凝縮させた「油かす」と呼ばれる大阪ならではの素材で、畑氏は長年他社から仕入れたものを使っていた。しかし、「油かす好きが高じて、いっそ自社で作りたい」と、2011年8月に羽曳野に120坪の加工場を新築した。取引先の屠場に隣接しているため、焼肉用の商品も問屋を介さず直送できる流通網も完成。これにより、鮮度、価格、クオリティなど「龍の巣」全体がブラッシュアップし、満を持しての心斎橋本店の拡大移転となった。ホルモンは破格の399円から。まるちょう、あかせん、はつ、ふわ福、のどの軟骨の“ガリガリ”くんなどが揃う。ほか、肉厚にカットする「上タン」(1155円)、畑氏が垂涎の「上ハラミ」(1260円)、「特上ロース芯」(1260円)など。日によれば数量限定の希少部位、裏商品なども登場する。龍の巣のもう一つの名物、「かすもつ鍋」も健在。辛みの強い「赤かすもつ鍋」(1260円)、ヘルシーな「白かすもつ鍋」(997円)、両方の味を二段階で楽しむ「出世かすもす鍋」(1260円)がある。店内は畑氏が自ら図面を引いた。手前がカウンターで、ランチや一人焼肉に対応。奥のテーブル席もオープンキッチンと同じ高さで垂直にぴったりと並べ、カウンター感覚の席となっている。「スタッフとお客様の目線が近い作りで、接客がしやすい。キッチンの両サイドに同じようにテーブルを付ければ、席数を増やすこともできる汎用性の高いデザインなんですよ」。店内に貼られた名刺は、移転前にあったものをそのまま持ってきた。「うどん時代はカウンターでしたし、応援してもらっている方々の名刺も貼ろうと決めていました。初心に帰ろうという気持ちです」畑氏の“初心”時代は、紆余曲折が半端ない。バイク好きでアメリカ横断する夢を持ちながらも腰痛が悪化して出発直前に入院、退院した頃には「よく考えたらアメリカは冬で諦めた」。ひとまず仕事をしようと、屋台村の鉄板焼き店を任されたことが飲食業への第一歩。まったくの初心者で作ったことのないメニューをオーダーされて冷や汗をかきまくったとか。やっとアメリカに行けるという時に、バイク事故で大ケガ。入院中に料理本を読みまくり、将来独立を目指すようになった。「お客さんを喜ばすためにはいろんな経験が必要」と、ラーメン店、お好み焼き、居酒屋、洋食、さらには不動産、ガテン系などさまざまな仕事を渡り歩いた。その後、大阪府狭山市の義実家の一階で串カツ店を開けたところ、いきなり大人気!!かと思いきや、オープン景気はすぐに終わり売上が1日700円ということもザラ。しかし、畑氏の人柄はお客に愛され、物件が立ち退きになるまでの3年間経営した。そして、かすうどんとの運命の出会い、財産を失った離婚、相手にされない三ツ寺の不動産、名前ではなく「かすうどん」と呼ばれバカにされたこと、邪魔者扱いされていた水商売のキャッチの兄さん方にとことん優しくしていたこと、気づけば5坪・単価800円で、月630万円を売上げていたこと……衝撃のエピソードが続く。ホルモンを扱うようになったのは、油かすの卸会社からの提案が縁で、「かすうどん龍の巣」は「焼肉ホルモン龍の巣」へ変更となる。現在、工場新設やベトナムのフードコートへの出店など目立った動きがあるが、変革は始まったばかり。2013年は、大阪名物の油かすを引っ提げ、「かすうどん」で東を目指す。「昔、自分が見て驚いた、かすうどん屋さんの行列。同じ光景を東京で作ってみたいんです」。物件などはこれからとのことだが、話題には事欠かない畑氏のこと、何か起こしてくれそうだ。

(取材=横田ちはる)

店舗データ

店名 龍の巣 心斎橋三ツ寺本店
住所 大阪市中央区心斎橋筋2‐7‐11 ( 日宝ロイヤルビル1F )
アクセス 地下鉄御堂筋線「なんば駅」から徒歩5分、 地下鉄御堂筋線「「心斎橋駅」から徒歩5分
電話 050-5798-0440
営業時間 11:30~翌5:00
定休日 無休
坪数客数 15坪・34席
客単価 3500円
運営会社 有限会社龍ノ巣
関連リンク 龍の巣 心斎橋三ツ寺本店(ぐるなび)
関連リンク 龍ノ巣

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