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3月9日、震災に負けず復活を遂げたオリジナル日本酒が飲める「日本酒とお魚きっちん 祐星(ゆうせい)」が大阪・新町にオープン!

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大きな白い提灯が目印。入り口前に掲げている木の看板は谷氏自ら彫ったものだ。
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席間の仕切り板は取り外しが可能で、10名程度の宴会にも対応している。
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カウンターの上には初の自社ブランド日本酒「祐星」がずらりと並ぶ。ラベルは谷氏が1枚1枚自ら手書きで書いたもの。
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同社の店舗では今城焼窯元で特注している器を使用。立体的でユニークな盛りつけが楽しめる肉厚で温かみある器だ。写真は「お造り盛り合わせ(中)」(2000円)。
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「この店をスタートに、弊社としても新しい展開が考えられる。業態を深堀りすることで、自社の業態強化をはかって行きたい」と話す代表の谷祐一郎氏。同店の予想以上の反響に、これまで数多くの出店を経験した同氏も、今回は新たな発見が多かったという。

これまで鶏と豚中心の業態で店舗数を増やし、現在22店舗を展開中のユウ・フード・サービス(大阪市天王寺区、代表取締役・谷祐一郎氏)が、3月9日、大阪・新町に「日本酒とお魚きっちん 祐星」をオープンした。同社としては初めて魚にフォーカスした業態だ。同店をオープンした経緯を代表の谷氏に聞いた。 「2年ほど前、天満橋に『鶏魚きっちん のぶ』をオープンしたとき、魚という素材を足したとたんに、格段に技術が必要になるし、メニューも和食全体に広がったと感じました。社員のスキルもあがる、業態としての視野も広がって深くなる、これはいいと思ったんです」。それをきっかけに魚業態に対応できる人材集めと人材育成を始めたという。 ちょうどその頃、高槻市に同社で飯米契約をした田んぼがあり、その苗を当時オープンした「鶏魚きっちん のぶ」の2階のベランダにも植え、田んぼを作った。二坪ほどの小さな田んぼだ。その田んぼをたまたま店に来られていた宮城にある新澤醸造店の新澤氏が見て谷氏にこう言ったという。「これで日本酒を作りませんか?」。 飯米にするはずだった米。でも自分たちで日本酒を作るチャンスなんてなかなかあるものではない。すぐに日本酒を作ることを決意した同氏は、収穫期には自ら稲刈りを手伝い、600キロの米を仙台の新澤酒造店に送った。そして2年前の冬、同社オリジナルの日本酒が初めて出来上がった。名前は同氏の名前の「祐」と新澤酒造店の「伯楽星」の星を取って「祐星」とつけた。 ところがその数ヶ月後、東日本大震災が起こり、新澤酒造店が全壊の被害を受けた。同氏もスタッフと共に片付けなどの手伝いに仙台に駆けつけ、半年後、廃業した蔵を借り受け新澤酒造店も復興への一歩を踏み出した。「それでもうちの自社ブランドの酒はもう作れないだろうと諦めていた」。ところが、新澤氏から今年も祐星を作ると連絡があって、胸が熱くなったと語る谷氏。「確かに本数はたくさん出来なかったが、ちゃんと旨い酒が出来た。これはこの酒で何かしろっていうメッセージだと」。構想していた魚業態と日本酒を組み合わせ、「とことんこだわってやろう」という思いでオープンに向け準備を始めることに。そんな数々の縁と想いが集結したのが今回の店舗なのだ。 日本酒は大吟醸も吟醸も関係なく、すべて1合600円。「値段を見て飲む酒を決めるのではなく、酸味や甘み、米の違い、産地で選んでもらえる日本酒メニューを作りたかった」と同氏。「酒蔵めぐり」(980円)なる利き酒セットもあり、一度に3種類の地酒を楽しめる。フードは「お造り盛り合わせ 小」(1000円)、「マグロホッペタ炙り」(400円)、「ひな鶏<塩麹>唐揚げ」(700円)などで、吟黒宝豚、尾鈴山鶏などのこだわった銘柄肉の料理も並ぶ。特筆すべきは店舗で使用している米。「倉宴」という贈答用に使用される10キロ7800円の高級ブレンド米だ。「日本酒にこだわるからには、米にもこだわりたかった」と同氏。700円のランチでもこの米でご飯を提供している。「ただし、おかわりは1杯までにさせて頂いてますけどね(笑)」 心斎橋の北西に位置する新町は、一見オフィス街に思えるが実は違うと谷氏は言う。「自分も最初はビジネス街かなと思っていたんですが、意外にも住宅街の一面がある。それも高所得者が多く客筋もいいので、平日の夜は周辺住民の仕事帰り、土日はママ友同士の会合や、親子連れが多いですね。地域密着というか」。家族連れが訪れる地域密着型店舗と言えば郊外の住宅地を連想するが、同店の顧客は、街中に勤めて街中に住まう人が中心。同店は、都会型の地域密着店と言えるだろう。 7月に江坂で50坪という比較的オオバコの出店を控えているという同社。東京への出店数もさらに伸ばすべく準備中だとのこと。新業態をきっかけに同社がどう進化するのか、今後の展開が楽しみだ。

(取材=西村公美子)

店舗データ

店名 日本酒とお魚きっちん 祐星
住所 大阪市西区新町1-18-24 新町フロンティライフビル1F
アクセス 地下鉄四ツ橋線「四ツ橋」、長堀鶴見緑地線「西大橋」駅から徒歩5分
電話 06-6539-7733
営業時間 ランチ11:30〜14:30(月〜金)、ディナー17:30〜23:30
定休日 年中無休
坪数客数 15坪・30席
客単価 ランチ750円、ディナー3900円
運営会社 株式会社ユウ・フード・サービス
関連リンク 祐星(食べログ)
関連リンク ユウ・フード・サービス

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