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風味豊かな黒醤油に魚介の深い味わいを加えた“大阪ブラック”が話題 12月29日、「なにわ最強醤油らーめん 金久右衛門」道頓堀店がオープン

2011年12月にオープンした道頓堀店。週末は通し営業で、深夜営業も予定している。
カウンター席を中心に総席数 41席(1階 23席)・ 地下(18席)と、ラーメンファンと観光客を想定したキャパシティ。
「大阪を黒字に」との願いを込めた、渾身の醤油ラーメン「大阪ブラック」(700円)。日清食品とコラボ企画で生まれたカップ麺も全国のスーパー、コンビニで販売中。
代表の大蔵氏(写真・右)と、本格中華料理出身の店長・中野氏。

大手チェーン、個人店含め、大阪にも人気のラーメン店は数多くある。しかし、その成り立ちを見てみると、京都、奈良、和歌山発・・・と、「大阪発祥の店」はごく一部。さらにその中で複数の店舗展開に成功し、大阪のご当地ラーメンとして定着している店は?と考えると、挙がらないのではないだろうか。個性的なスープや麺で行列を成す店はあるものの、「これぞ大阪のラーメン」の代名詞となりうる店は、なかなか見当たらないのである。そんな、ある意味でラーメン文化不毛地帯の大阪に現れ、ご当地ラーメンとして呼び声高いのが、“なにわ最強醤油らーめん”と謳う「金久右衛門」(キングプロジェクト、大阪市東成区、代表取締役・大蔵義一氏)だ。創業は1999年7月。玉造からスタートし、2007年、関西1週間の「ラーメン大賞2007」大賞受賞を機にブレイク。ラーメンファンがこぞって訪れ、ブログや口コミサイトでその名が広まっていった。現在はFC事業もスタートし、2011年12月オープンの道頓堀店(FC、店長・中野行夫氏)が6店舗目となる。1月末には7号店目の鴻池店もオープンしたほか、通信販売や大手食品メーカーとのコラボしたインスタント商品の発売など、外食以外の販路も急速に拡大している。基本メニューは、鶏ガラ豚骨で取った清湯(チンタン)スープをベースにした醤油ラーメン「金・紅・黒」の3種類。薄口ながら深いコクのある「金醤油ラーメン」(650円)、薄口と濃口をブレンドした、中華ラーメンらしい味わいの「紅(くれない)醤油ラーメン」(650円)、深くしっかりした味わいの濃口「黒醤油ラーメン」は定番の味。面白いのは醤油ダレを自分でかき混ぜながら食べていく、見た目にも斬新な自信作「なにわブラック」(750円)。こちらは牡蠣やあさりの旨みを加えている。金久右衛門の人気に火がついたきっかけとなったメニューが、「大阪ブラック」(700円)だ。ご当地ラーメンになるべくオリジナル性を追求し、十数年かけて開発したスープは、濃い口醤油味。そこに牡蠣・イカのワタ・海老などの魚介の風味を効かせ、極秘の香味油が味わい深い最上級のラーメンに仕上げている。麺は太麺・細麺から選べ、具はバラ肉のチャーシュー、ネギ、メンマを使用。インパクトあるネーミングの由来については、「大阪が黒字になってほしいという思いを込めた」と、代表の大蔵氏。味のポイントは、火入れの温度が高く、熱を入れても風味が損なわれにくい「島根の醤油」。この濃口醤油を圧力釜でさらに濃縮させている。特筆すべきは、商品やその人気ぶりだけではない。代表の大蔵氏は現在43歳、元官僚というラーメン業界では異色の経歴の持ち主で、今の人気を得るまでには紆余曲折があったという。旧運輸省に9年間勤務した後、かねてから興味があった飲食業界に飛び込んだ。ラーメンを選んだ理由は「当時ラーメンブームだったことや、和食やフレンチに比べて修業をしなくても独立開業できそうだったから」。しかし、簡単にはいかないのがこの業界の常。玉造にあった一号店は売上不振に陥り、現在の本店がある東成に移転を余儀なくされ、それでも経営は苦しく返済は滞る一方。業者からの取立てに追われる毎日が続いた。ついに諦めかけたそのとき、救世主が現れる。ある常連客が突然、大金の貸し出しを申し出てくれたのだ。後に携帯電話業界の大人物ということがわかるのだが、この奇跡的な出会いを機に経営を立て直し、一部の資金を元手に味の研究に打ち込んだ。大蔵氏は当時を振り返ってこう話す。「周囲の方々に生かされてきたから、今の自分がある。心からそう思います」。今回の道頓堀店は目抜き通りド真ん中、有名ラーメン店が林立する激戦区。自信の表れとも取れる立地だが、店長には本格中華出身の中野氏を器用し、観光客を想定した41席(1階・地下1階)と、ソフト・ハード共に万全の体制で臨む。「今後は大阪を基盤に関西一円にFCを展開して、近い将来、東京進出も視野に入れています。また、味や店舗作りはもちろん、“人づくり”にも興味があります」。実際、同氏のもとには、「金久右衛門」に憧れ、全国から独立を目指して修行を希望する者が後を絶たない。大阪ご当地ラーメンとしての確立はもちろん、大阪のラーメン文化をけん引する存在となるか。答えが出る日はそう遠くないかもしれない。 

(取材=編集部)

店舗データ

店名 金久右衛門 道頓堀店
住所 大阪市中央区道頓堀1-4-17
アクセス 地下鉄御堂筋線「難波駅」から徒歩5分
電話 06-6211-5502
営業時間 月~金曜11:00~14:30 17:30~24:00、土、日曜・祝日11:00~24:00(近日中に深夜営業を予定)
坪数客数 30坪・41席(1F23席、地下18席)
客単価 700円
運営会社 有限会社インテリジェンスサービス バロン
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