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女子が夜な夜な通う、神戸の正統派炭火焼鳥専門店「にはとりや」 運営は、“スタンダードな業態をリノベーションして表現する”シナジーカフェ

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朝挽き地鶏は1本100円~。その日のうちに使い切るため、人気商品から随時売り切れ御免に。
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2Fのカウンター席。レトロな味わいのある木とスチールの椅子がなんとも可愛い。
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3Fは通称「宴会部」。掘りごたつになった宴会部屋だが、こちらもテーブルは白いタイル。
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至極の白濁スープが味わえる「水炊き鍋」(1人・2500円)。手羽先や手羽元は骨から身がほどけるほどじっくり煮込まれている。
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「飲食業というのは、ルーティンになりがちな人々の日常を彩ることができる稀有な職業」と春名氏。出店資金作りのため、独立前は「工場で1日20時間働いていた」という努力の人だ。

神戸・三宮でも、特に焼鳥店が密集する神戸サウナ南側一帯。昔ながらの赤ちょうちん系炭火焼、バールスタイル、地鶏七輪焼きなど、さまざまな鶏業態店舗が軒を連ねるなか、「にはとりや」は女性客を中心に口コミで集客を広げている注目店。現在、三宮の本店(2007年オープン)、元町店(2010年オープン)と展開し、2012年1月末には北野阪に3店舗目を出店する計画だ。運営するのは、シナジーカフェ(神戸市中央区、代表取締役・春名良則氏)。代表の春名氏は現在29歳ながら、十代から飲食業界でアルバイトを始め、現場経験はかなり豊富だ。一度は広告代理店に就職するも飲食業で得たやりがいが忘れられず、飲食店での独立を目指して神戸を中心に多業態を展開する「アールアンドビー守破離」に転職。同社東京初出店のお好み焼き店では店長を任され、17坪月商800万円という繁盛店に導いた。2007年、「にはとりや」三宮店で独立。淡路島や丹波から毎朝届く地鶏は朝挽きにこだわり、各店で串打ちを行い、その日のうちに使い切る。メニューは、せせりやネギミ、ナンコツ、など約20種1本100円~。余計な創作はせず、素材重視で提供するシンプルなスタイルだ。鎖骨あたりの「マツバ」(180円)、「白子」(150円)、脂ののった「ハツモト」(180円)など稀少部位もあり、格安で食べられるのが魅力。焼鳥は席ごとに置かれた塩、一味、山椒、黒胡椒で楽しめる。定番のつくねが見当たらないと思えば、「つくねは『ミンチ』と表記しています。古めかしい名前もいいかなと。ほかのメニュー名も分かりにくいかもしれませんが、お客さんとのコミュニケーションを取るきっかけづくりにしています」と春名氏。“古めかしい”を借りていうなら、ワインよりもあくまで焼酎を主体としたドリンク類や、鳥ガラから長時間かけて出汁を取る「水炊き鍋(完全予約制)」(一人・2500円)」も同様。「カジュアルワイン×創作焼鳥」などの店が珍しくない昨今、正統派の内容が好印象だ。一方、女性が食べやすいよう一切れのポーションをやや小さくし、串は通常より3cmほど短い12cmを使用。ほかにもカウンターやテーブルには白いタイルを敷きつめ、スタッフはシェフ仕様の白いキッチンウエア姿。カトラリー類やイスも焼鳥店というよりカフェを思わせるデザインで、女性客のツボをさりげなく押しまくる。春名氏はこう話す。「そもそも私がやりたかったのは、焼鳥店という素材勝負のスタンダードな業態をリノベーションして表現すること。はじめは女性客というよりも、『おじさまが若い女性を連れて来やすいように』と考えましたが、今は女性同士のお客様と男性客が混在する独特の店になりました。これからも、普遍的なものをいかに工夫して新しい形で発信していくか、挑戦していきたいですね」三宮店は現在、特にクーポンやキャンペーンを行わず、1日60人が訪れる。焼鳥店激戦区で、間口は2m足らず、急階段を上る空中店という条件下では十分に繁盛店といえるだろう。神戸の若手オーナーの一人でもある春名氏は、1月23日に行われる関西外食経営者交流会「エフロク」に登壇を予定。「にはとりや」の展開とともに、当日の発言にも期待が高まる。 

(取材=横田ちはる)

店舗データ

店名 にはとりや 三宮店
住所 神戸市中央区北長狭通2-10-10 (三木ビル2F・3F)
アクセス JR・阪急神戸線「三宮駅」から徒歩5分
電話 078-321-0375
営業時間 17:00~翌1:00
定休日 無休
坪数客数 20坪・40席
客単価 3800円
運営会社 株式会社シナジーカフェ
関連リンク シナジーカフェ
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