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9月1日、鶏を和食でアレンジする「WA鶏BAR」が東心斎橋にオープン 路地の13坪から、飲食一筋の実力派3人が繰り出す業態力に注目!

周防町筋(ヨーロッパ通り)と八幡筋の間。翌5時まで営業している。
鶏料理店らしからぬ八寸(1280円)。見た目と内容、価格に驚くお客が多数。
白肝などの造りに合わせる土佐醤油のムース。このあたりもタダの居酒屋にないこだわりがチラリ。
(左から)泉川氏、広瀬氏、西村氏。全員、「わだ家」で出会った。コンセプトは「笑道(しょうどう)」。お客に笑顔で帰ってもらいたいという思いだ。

玉屋町筋と東心斎橋のヨーロッパ通りの交差から、ちょい南へ。スナックが入る雑居ビルが乱立するネオン眩しいド・ミナミの一帯。空中に目をやると、「東心斎橋2丁目5の7」と住所が書かれた看板が浮かんでいる。そこが、「WA鶏BAR」がある路地への入口だ。「WA鶏BAR」はその名のとおり、“和”でアレンジした鶏料理やピンク岩塩で焼くダチョウなどの高級鶏、さらにバール並みのリーズナブルさでワインが楽しめる店。9月1日、長屋を利用した歴史ある店舗物件をさらに改装し、1Fカウンター10席ほど(2階は予約のみ)でオープンした。どっぷり飲食畑の男子3人がカウンターに立ち、注目されつつある。キラーコンテンツは、アンデス産のピンク岩塩で焼くダチョウ(フィレ1400円、もも1200円)、鳥取の大山がいな(もも880円、むね780円)、フランス原産の黒鳥プレノワール(もも1080円、むね980円)。250度に熱したピンク岩塩の上で焼くことで、絶妙な塩加減で味付けされ遠赤外線が肉のうまみを凝縮。さらに岩塩が肉の脂を吸収することでカロリーをダウンし、女性にはうれしいヘルシーな仕上がりになっている。また、ピンク岩塩プレートと二分する人気が、「鶏BAR八寸」(1280円)。ミシュラン二つ星の懐石料理店を経た料理長兼オーナーの広瀬和彦氏が腕をふるう、色どり豊かで繊細な盛り付けの季節の八寸が登場する。語弊を恐れずに言えば「この場所(店)でこんな八寸が!?」という驚きの一皿だ。これら強力な2品を筆頭に、鶏のささみと山椒の茎を和えた「鶏わさ」(450円)、「砂ズリの昆布〆」(480円)、軟骨を南蛮漬けにした「軟骨なんばん」(400円)、「チーズと酒盗の焼き椎茸」(500円)など、和食をベースにひとひねりされたアテがずらり。「白肝の造り」(580円)にいたっては、濃厚な白肝にムース仕立ての造り醤油を合わせている。また、「造りは土佐醤油でおいしく食べられるように、女性向けに提供しています」と話すのは、広瀬氏と共同経営者であり店長を務める西村幸之助氏。そう、ピンク岩塩で鶏をヘルシーに焼き、大口を開けないでいいようにポーションは小さめ、華やかな八寸で美しくという商品の数々は、女性がターゲットたる所以。ワイン22種はスパークリング、白、赤とバランスよく揃えすべてグラスワイン(500円~)をスタンバイ。ボトルは2500円~、商品名はカタカナ表示でわかりやすいのもいい。この、渋い立地と特徴的なメニュー構成、ワインの価格の妙。聞けば西村氏と広瀬氏は、「ヴァン ド キッチン」「わだ家」「シャルボン」などを手がけた未知インターナショナル(大阪市中央区、代表取締役・水本弥知秀氏)出身という。特に西村氏は同社でアルバイトから始め、約8年にわたり数々の店舗のキッチン、ホールスタッフ、新店の立ち上げなどを経験し、「わだ家」で出会った広瀬氏を誘って独立を決心した。“暗い顔をして来たお客さんでも帰りは必ず笑顔にする”を信条に、そこに惚れ込んだ後輩の泉川氏も参加。今回の出店場所や、西村氏と広瀬氏と共同経営であることに周囲からは猛反対にあうも、両オーナーは「これまでの飲食業界での非常識を常識にしたい」という思いがあった。家賃の安さも後押しにはなったが、「こういう場所で流行れば自信になる」とも考え、一歩を踏み出した。オープンして2カ月足らず。常連客がつき、グルメブロガーからも注目され、人気店の兆しを見せている一方で「労働条件や社会的立場など厳しい飲食業界を一つの産業として確立し、認められたい」とも語る広瀬氏。この秋、生粋の飲食&サービス人間の底力がミナミの小さな路地からじわじわと湧き出ようとしている。

(取材=横田ちはる)

店舗データ

店名 WA鶏BAR
住所 大阪市中央区東心斎橋2-5-7
アクセス 地下鉄各線「心斎橋」駅から徒歩10分、地下鉄各線「長堀橋」駅から徒歩7分
電話 06-4708-9041
営業時間 17:00~翌5:00 
定休日 不定休(年内無休)
坪数客数 13坪・25席(2階建て)
客単価 5000円前後
関連リンク WA鶏BAR(食べログ)

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