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脅威1日9回転!の「鉄板神社」が3店舗目となる福島店をオープン 成功は“全力経営”で駆け抜けた結果、築かれたもの

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「もし神社がヨーロッパにあったら」というイメージでデザインした福島店。油を使う鉄板料理店にはめずらしく白が基調。
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代表取締役の田中氏(左)。「僕にとって神社はお祭りで賑わう場所。そんな楽しい場所でおいしい鉄板料理を出すのがこの店。僕は屋台で腕をふるう兄ちゃんです」
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コース料理もスタンバイ。オリーブオイルを使った鉄板焼きは田中氏の母のアドバイスだ。

「最低5回転、7回転で良し」—そんな脅威の店がミナミに存在する。鉄板焼・鉄板創作串料理「鉄板神社」だ。行列の絶えない宗右衛門町の本店は1日9回転の記録を持ち、同時期にスタートした北新地店もリピーター率の高さで有名だ。そんな同店の3店舗目が2010年7月、福島にオープンした。こちらもリピーター率7割と滑り出しは上々。更に「鉄板神社」の社員率は9割と、この数字も驚きだ。成功のヒントを探るべく、福島店へ足を運んだ。開店が近づく夕暮れ。一面ガラス張りの外観にエントランスの白い吹き抜けが照らし出される。扉を開けると「おぅ!聞いてますよ!」と元気な声が返って来た。3店舗を運営する寿幸(大阪市中央区)の代表取締役、田中寿幸氏だ。2006年11月に本店を、2010年7月に北新地店と福島店をオープンさせた同氏に、開業からのこの4年間を振り返ってもらった。「出来過ぎです。福島店のような白を基調とした店も『いつか作りたい』と思っていたら、もうできた。奇跡に近い。走り続けているので実感はないんですが」田中氏の理論はシンプルだ。ダブルオープンの経緯は「良い物件が同じ日に2件見つかったから」。社員率9割の理由は「アルバイトとは同じ方向を向けないと思うから」。そして成功の理由は「人間力」だ。お客さんがストップを伝えるまで出し続ける「おまかせコース」で本店・北新地店は2時間制限。「そりゃもうピリピリします。中は恐いですよ」と、キッチンは並々ならぬ忙しさだ。だが、そこで料理を出すだけでは駄目だと言う。「お客さんの目線になれば分かる。何もできないなら、まずは笑顔。お客さんに楽しんで帰ってもらえと(スタッフに)伝えます。人間力です。僕なんてお客さんの相談係みたいなものです」時には25席の本店に10人が勤務するが、「お客さんを満足させようと全力を注いだ結果」とやはりシンプル。働く側には厳しいが「毎月、利益と貢献度によって大入袋を支給します。ただ1分でも遅刻したらゼロですが」と、社員を奮起させることも忘れない。そして、その“全力”は食材選びにも注がれる。「仕入れ値よりモノがいちばんいい場所を選びます。その代わりヘンなものが紛れ込むと全て返品します」田中氏の”全力経営”スタイルは、自身の修業時代に培われた。裸一貫からの飲食店経営を決意し、大阪に来たのが2003年。4坪9席の鉄板焼き店での経験は「ただ苦しい」の一言だった。「知り合いもいない、ゼロからのスタート。お客さんが来るまで店を開け、体も壊しました。でもあれ以下の経験はない。『また失敗したらイヤだ』、『これより落としたくない』と守りに入ったら何もできない。いつでも原点に戻る覚悟ができました」この執念が今のリピーターを掴んだ。本店・北新地店に比べ人通りが少ない福島店も、当時からのお客さんに支えられる。今後は「まず“助けられ店”の脱出が目標」だが、将来の展望は「それよりの目の前を必死で生きる」とこれまたシンプル。「いつチャンスが来るかなんて分からない。それが明日なら明日が勝負」。田中氏にとって「成功」は、駆け抜けた結果ついてきたもの。自身がそれを噛み締める日は、まだ先になりそうだ。

(取材=阿部 寛子)

店舗データ

店名 鉄板焼 鉄板創作串料理 鉄板神社 福島店
住所 大阪市福島区福島7-7-10
アクセス JR大阪環状線福島駅から徒歩2分
電話 06-6451-9522
営業時間 17:00~翌3:00(L.O.翌2:30)
定休日 無休
坪数客数 22坪(1~2F)・35席
客単価 3500円
運営会社 株式会社寿幸
関連リンク 鉄板神社 福島店(食べログ)

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