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感動の接客で“また会いたくなるスタッフ”を決定!S-1サーバーグランプリ関西地区大会が開催

「ステーキハウス神楽 三ノ宮店」の澤さん。スピーチではふだん店で着ることがあるというスパイダーマン姿を披露。
会場には、ファイナリストのサポーターをはじめ、多くの飲食業界関係者が集まった。
男性客が電話で話しているあいだ、赤ちゃんをあやす「カフェコンフォート 阪神梅田店」の大南さん。
審査員は、トゥルースの奥田真理氏、ホスピタリティプランディングの永末春美氏、辻調理師専門学校から守木晃氏歩をはじめ5名。
ライバルというよりお互いを叱咤激励できる同志となったファイナリストたち。関西の飲食シーンを担うに相応しい面々。

11月24日、大阪・堂島ホテルにて第6回「S-1サーバーグランプリ」の関西地区決勝大会が行われた(主催:NPO法人繁盛店への道)。

「S-1サーバーグランプリ」とは、飲食店ホールスタッフのサービス力を競い合い、全国トップの「ベストサーバー」を決める大会。“あの店に行けばあの人に逢える”をテーマに、さまざまな厳しい審査を経て全国9地域の予選を勝ち抜いた精鋭が集まり、これまで培った接客スキルを試せる絶好の機会となっている。2010年度は関西で623名の応募があり、3月より第一次審査(審査員による店舗訪問調査・筆記試験)、第二次審査(規定審査・面接)が行われてきた。

今回、第一次、第二次の審査をくぐり抜け関西地区のファイナリストとなったのは、「ステーキハウス神楽 三ノ宮店」の澤澄人さん、「上島珈琲店 大阪証券取引所店」の田口文子さん、「カフェサロン コンフォート 阪神梅田店」の大南薫さん、「咲くら 阪急グランドビル店」の平野晃久さん、「TAPAS&BARマル デ ボッカ 大阪マルビル店」の楠本歩美さんの5名。店舗の業態や立地、経験、ふだんの接客スタイルもさまざまな5人のサーバーたちの競演を見るべく、会場には300名近くの業界関係者が集まった。

第一次審査は、5名が同じシチュエーションのもとサービスを競う規定審査。題目は「まだバッシングできていないテーブルにお客様が座られた。店は満員状態で混雑しているがどう対応するか」で、約2分間の接客内容が審査された。ひたすらお詫びするサーバーもいれば、皿を片付けながらさりげなく自然とオーダーを取るサーバーなど、5人5様の対応に会場は感心の拍手、ユニークな対応に笑いが起きる場面もあった。

続いて、第二次審査の自由審査こそがサーバーの本領発揮のチャンス。それぞれが得意とする接客シーンをお客様役の人間と再現し、ロールプレイ方式で行われる審査だ。一番手の「ステーキハウス神楽 三ノ宮店」の澤さんは、ステーキの「焼き師」として見事なテクニックを披露する一方、“険悪なムードが漂うカップルへの接客”というシチュエーションを設定。驚きや笑い、女性への気遣いなどを盛り込んだ内容で見事カップルは仲直り。サービス精神とエンターテインメント性に溢れ、会場を沸かせた。

第一次審査では緊張の色が隠せなかった「カフェサロン コンフォート 阪神梅田店」の大南さんは一転、ふだんを思わせる落ち着いた接客を披露。“妊娠している奥様が買い物をしている間、上の赤ちゃんを預かりながら休憩がてらコーヒーを飲みにきた男性客”という、勤務先店舗にありそうな状況を再現した。男性客はもちろん、赤ちゃんや奥様にも心を配る、細やかで思いやりあふれる対応で、会場からは力強い拍手が贈られた。

続く「上島珈琲店 大阪証券取引所店」の田口文子さんは、「サーバーになって6570日」というベテランならではのスキルを活かし、セルフサービスの弱点を逆手にとったスタイル。商談遣いに来た男性と、その商談相手への接客というシチュエーションで、先の男性の顔を立てるべく、商談相手には席でオーダーを聞くなどの手厚いサービスを重ねた。「咲くら 阪急グランドビル店」の平野晃久さんは、忘年会予約に訪れた幹事さん対し、不安を取り除けるよう宴会内容やサービス内容を伝える、気さくかつ真摯な姿勢が印象的だった。

一風変わったシチュエーションを用意したのは、「TAPAS&BARマル デ ボッカ 大阪マルビル店」の楠本歩美さん。“外国人客2名と英語が苦手な自分”という場面をどうくぐり抜けるのだろうかと思いきや、「笑顔は万国共通!」と前向きにとらえ、知っている単語と満面の笑みでコミュニケーション。すると、はじめは困惑していたお客様も明るい楠本さんのペースに巻き込まれるように会話と時間を楽しむ・・・というロールプレイ。後から聞けば、これは実際に起こった出来事で、二人組はその後一週間連続で店を訪れたという。まさに、「このサーバーにまた会いたい」という思いが行動として表れたのだろう。

その後、自分なりのサービスにかける信念などのスピーチを終え、いよいよ審査結果の発表へ。審査は、5人の審査員と会場の投票によって決められ、全国大会への切符が渡される。

主催メンバーの「be love company」代表・西洋子氏が読み上げた優勝者は、「カフェサロン コンフォート 阪神梅田店」の大南さん。姿勢、笑顔、清潔感など、接客の基本的なポイントが完璧であったことに加え、思いやりと気遣い溢れる接客スタイルに高評価が集まった。見事優勝を勝ち取った大南さんは、「純粋にうれしいという気持ちもありますが、それ以上にお店の仲間たちや、今回の大会でファイナリストになった皆さんに支えられた感謝が強い。第二次の自由審査では短い時間で、どれだけお客様とのコミュニケーションを盛り込めるかどうかに気を配った。全国大会でも素敵なライバルたちから刺激を受けて頑張ります」と話す。

関西大会の理事を務めるザワン代表の片山慎一氏は、「こうして大会をするごとに、ファイナリストたちの横のつながりができることが素晴らしい。本大会は競争しあうのだけが目的というのではなく、イベントを通じて飲食店や関西、そして日本が刺激を受け元気になれば」と語った。

全国大会は2011年3月、東京・中野サンプラザで開催され、優勝者には賞金50万円が贈られる。全国のサーバーたちの頂点に立つのは一体、どの店舗のどのようなスタッフなのか。引き続き、フードスタジアム関西では結果をお伝えしていきます。

(取材=横田ちはる)

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