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辛いものが苦手な人が常連になる激辛店 大阪・新町の「辛いもんや ギロチン」を訪問!

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オーナーの荒木忠和氏。店の一番の売りはスタッフとお客のコミュニケーションと語る。
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スタッフがゴーグルとマスクを着用して調理する姿も店の名物のひとつ。
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名物ギロチン炒飯。辛さ0倍の「へたれ」(580円)、10倍の「ゴッド」(1800円)。
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10坪30席。決して広いとは言えない空間が、ギロチンならではの密なコミュニケーションを生む。

激辛ファンの聖地と称され、2005年のオープン以来全国に名を広めた大阪市西区新町の「辛いもんやギロチン」。厨房に赤い煙が舞い、ゴーグル&マスク装備の店員が格闘する姿をテレビで観た人も多いだろう。ところが常連客の多くが、辛いものが苦手だという。辛いものが苦手な人が通う激辛店とは!?不可解な謎を探るべく、南船場店へと向かった。赤を基調にした店内でまず目に留まったのが、まるでスポーツ紙の号外のような“新町新聞”や「ギロクリ5」と書かれたポスターなど、不思議な張り紙。それらに気を奪われていると、黒のイカツい車が店の隣にとまり、中からはさらにイカツい坊主頭の兄ちゃんが。オーナーの荒木忠和氏だ。開口一番、彼が発したのは意外な言葉。「極端な話をすると、『美味しかった』と言われなくていい。でも『面白かった』と言われる店を作りたかった」看板メニューはもちろん、激辛を全面に打ち出した「名物ギロチン炒飯」だ。辛さ0倍の「へたれ」に始まり、7段階。最強「ゴッド(10倍)」に至っては“世界最辛“唐辛子プリッキーヌ100本のみじん切りと、それと肩を並べる唐辛子の女王・ジョロキアの粉末が加わる。3倍の「死」で咳き込んだ筆者の想像には及ばない世界が待っていそうだ。しかし、“激辛”に食いついて足を運んだ人々が炒飯以上に虜になるのは、それとは異なるメインディッシュだという。荒木氏が言う。「うちの本当のメインディッシュはコミュニケーションやで、とつねにスタッフに言っています」「目的を明確に持っているんですね、僕らは。いま目の前のお客さんを100%の力で楽しまそう、と。そっとしておいた方がいい時もあれば、話を聞く方がいい時もある。そうすればお客さんが『この人にまた会いたい』と店に帰ってきてくれる。時間はかかるが、毎日の積み重ねを5年続けたから、実現できたんです」壁の“新町新聞”は常連客の結婚を祝って作られたもので、「ギロクリ5」とは今年で5度目となる同店主催のクリスマスイベントの告知ポスターだ。お客との距離の近さが伝わってくる。「おいしい料理を適切なタイミング、適切な値段で出すのは当然。店内は奇麗じゃないといけないし、店の周りに吸い殻が落ちていてもいけない。コミュニケーションはその上に成り立つもの」と飲食店の基本も忘れていない。実際、「人気メニュー表」には、エリンギバター、ホクホク山芋、トマとんぺい焼き、ピリ辛ギロチンきゅうり、ぎょうざ、ずりなんこつと、食べやすくおいしそうな料理が並ぶ。1人客から親子連れまでが“辛くない旨い飯”を囲み、店員と会話を弾ませる。「オープン時は『新町の公民館』と言っていました」との同氏の言葉も頷ける。 新町に2店舗を展開し、今年初夏には半会員制のプライベートラウンジ「Do Not Disturb」を、同じ新町にオープン。コンセプトは違うが「ギロチン3号店」の愛称で定着し、同氏も「同じ街に3店あるからこそいい輪ができている」と手応えを感じる。「ギロチンは人が育つスピードで焦らず増やしていきたい。全国の新町っぽい街で『ギロチンがあって良かった』と思ってくれるような店を作っていきたいです」常連が集う店は“一見さん”には敷居が高いことが多いが、「激辛」のきっかけでその敷居がマイルドになる。人と人を繋ぐ店なのに、店名は「ギロチン」。確かに同氏は「僕はあまのじゃくなんです」と言っていたが、これほどとは。知れば知る程、まだまだ魅力が溢れてきそうだ。

(取材=阿部寛子)

店舗データ

店名 辛いもんやギロチン 南船場店
住所 大阪市西区新町1-2-6 ニュー新町ビル1F
アクセス 地下鉄御堂筋線心斎橋駅から徒歩15分
電話 06-6532-9696
営業時間 17:00〜翌6:00
定休日 無休
坪数客数 10坪・30席
客単価 2500円
運営会社 アカウントプランニング
関連リンク ギロチン

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