飲食店・レストランの“トレンド”を毎日配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム関西」

特集2

目からウロコのお金の常識 成長が加速する飲食店経営とは?



オーナーである以上、
成長を軸にしたお金の使い方で儲けてほしい


miraito1.jpg

株式会社ビーワンフード 代表取締役
公認会計士、税理士 廣瀬好伸氏

【プロフィール】京都大学在学中に公認会計士に合格。四大監査法人の一つ「あずさ監査法人」にて銀行監査を担当した経験から、銀行中枢部署における融資審査に精通する。2007年にミライトを創業、2010年に法人化。2014年4月に社名を「ビーワンフード」に変更。グループ会社に税理士法人を持ち、財務に強く、飲食経営に特化したお金に関するコンサルティングを行う。自らも飲食店を経営した経験があり、現場目線のわかりやすい解説にも定評がある。
●初めて「ビーワンフード」という社名を知る読者さんも多いと思うので、まずは、おもな事業内容と飲食店にとってどんな存在か、というのを教えてください。

主な事業は次の3つです。1つには資金調達(財務)、2つ目に、グループ会社である税理士法人と連携した税務サポート、さらに、3つ目が本部業務のアウトソーシングでバックオフィス(経理業務だけでなく、給与計算や銀行振込、社会保険などの手続きや申告、登記など)のサポート業務です。それらを通じて本部コストの削減、仕入れコストの削減、経費の削減、さらには金利の削減など、さまざまなコストを削減できる場合が多々ありますが、オーナー様の多くがそのことに気づいていません。たとえば、10店舗前後の規模だと、事務所にお金をかけにくいですよね。オフィスを借りて人を雇うと月40万かかる場合がありますが、当社ではおおよそ半分以下のコストでクオリティの高いサービスを提供できます。自社スタッフで賄う場合、退職や引き継ぎの心配がありますが、アウトソースしていただければそのリスクや手間も減らせますし、採用コストなども省けます。5店舗くらいの規模のお客様なら、フルスペックでも月15万円以内となる事例もあり、1人雇うのに比べて半額以下。本部業務は2万円台から利用していただけるんですよ。

●自ら飲食店を経営されていたこともあったとか。

コンサル業の多くは「机上の空論」になりがち。それが嫌だったので、飲食店に特化するなら自分でも経営してみようと北新地に店を出しましたが、スタッフの雇用がうまくいかず半年くらいで断念することになりました。飲食業の大変さがわかりましたし、どのようなサポートをすることが飲食業の事業発展や継続につながるのかいろいろと見えてきました。


●コンサル業って「もやっ」として、わかりにくいですよね?


もやっとして、ふわっとしていますよね(笑)。何をしてくれるのかと聞いても具体的な方法が出てきにくいと思いませんか?なのに、月30、40万円払わないといけない場合も少なくありません。弊社は具体的なコンサルティングメニューとサービスを「見える化」し、料金体系も明確なので安心です。料金的にも年間50万円からと、リーズナブルな設定をしています。


●経理業務の代行を通じて「コストがかかりすぎている」という場合、改善のアドバイスなどもありますか?


はい、経理業務を受けていると請求書も手元に集まってきますから、業者さんからの仕入れ値なども他社との比較が一目瞭然。高いと思えばこちらで見積もりを依頼し、より良い業者さんとのルートを作ることもできます。ほかにも、携帯電話代や光熱費の見直しなど、コスト削減が得意なコンサルティング会社と提携しているので、あらゆる面から提案させてもらいます。
●そもそも数字の計算はできても、財務までできるスタッフを雇うのは難しいですよね。

そうなんです。経理は基本的に受け身の仕事。社員は「この1万円を削減するためにがんばろう」という意識にはなりにくいわけです。オーナーさんも、努力すれば下がるということに気づいていません。1店舗1万円でも下がれば、そのお金を販促費にあてることもできるのに、そういう発想があるお店は非常に少ないですね。営業利益率5%のお店だとすれば、1万円の経費削減は20万円の売上獲得に相当します。そういった部分にも意識をもってほしいですね。

 

miraito2.jpg

▲廣瀬氏は、飲食経営者に具体的に提案ができるコンサルティングを行
いたいと、実際に自ら飲食店経営をしていた。

 

●1店舗くらいでは、オーナーの奥さんが経理をやっているパターンも多いですね。

オーナー様ご本人や家族を事務に回して経費削減する方は多いのですが、それは本当に削減になっていますか?とお聞きしたいです。月5万円で外注できることをオーナーが10時間かけているとすれば、時給5000円の仕事をオーナーがやっていることになります。オーナーがそんな低単価の仕事をしているお店がうまくいくとは思いにくいんですよ。プロの手を使うことでオーナー様は経営に専念し、コストを削減し、そのぶんのお金を次の店舗に回すであるとか、成長を軸にしたお金の使い方をしてほしいと思います。オーナーである以上、前向きなお金の使い方で儲けていただきたい。

 

「支払いのために働いている」状態なのは、なぜ?


miraito3.jpg

▲投資と回収の計算式をわかりやすく解説。

●飲食店経営には段階があると考えます。ざっくり分けて、開業前と開業すぐ、2店舗から5店舗と増やす拡大期、さらに10~20店舗と広げる多角期、さらなる成長を目指す場合と売却なども視野に入れないといけない成熟期など。それぞれの段階で、広瀬さんが考える飲食店経営のポイントや課題、「ビーワンフード」のサポートについて教えてください。

まず、これから開業を考えている方にお願いしたいのは、開業前の早い段階での相談です。物件が決まって、開業資金を計算してからでは遅すぎます。1年後に独立をする!と決めたら、その時点で一度お会いしたいですね。
●ずいぶんと早い気もしますが。

開業前はみなさん夢にあふれていますから、開業資金1500万円など大きく設定されがち。なのに、自己資金は100万円もない、担保もない、結局借りられないというケースが少なくありません。先日は自己資金が1000円もない方がいまして、親御さんから700万円は調達できると聞きました。しかし、自己資金がない以上は信用が低く、日本政策金融公庫(旧:国金)からでも借りることはできません。借りられることを前提に資金や夢を大きく見積もる前に相談にきていただいて、一緒にリスクの少ない出店計画を立てましょうということなんです。

 

●なるほど。いざ開業すると、次にどんな危機が待っていますか?

お金の借り方を失敗している方が多いです。1000万円の投資をして何年で回収するかの計画がうまくできていません。夢があるぶん、売上目標を高く設定し、「2年で返済する」と張り切るものの、どれくらいの利益や売上を出さないといけないか、しかも税金を考えながら…とまでなると、計算できていない方がほとんどですね。「利益はあるけどお金が残らない」「支払いや借金返済のために働いているようなもの」と言っている方は、大体これに当てはまります。

●その段階で、「ビーワンフード」ができることとは?

「どういった条件(借入期間、金利など)で借りるのがよいか」「どこの銀行から借りるのがよいか」「どれくらいの売上・利益を出さなければ借入の返済が苦しくなってしまうか」などをシミュレーションした上での、アドバイスをさせていただきます。また、そのために適切な銀行をご紹介することもできますよ。

●拡大期(5店舗前後)ではどのような課題があると考えますか?

まだまだ、どんぶり勘定の方が多いかなという印象です。だからこそ、資本の投下と回収の繰り返しという経営の基本を知って数字を身に付けておけば、勝ちやすいともいえます。ある7、8店舗規模のオーナー様は、各店舗の月の決算が何か月も遅れて出てくる状況で経営判断をされていました。そこを当社に任せていただければ毎月、正確に業績レポートを出すことができます。経費欄をその店舗ごとの特徴を活かしてカスタマイズするなど、飲食店ならではの業績レポートにしているので理解しやすいかと思います。

続く)

ページ: 1 2

特集2一覧トップへ

Copyright © 2014 FOOD STADIUM KANSAI All Rights Reserved.